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第1話

一 年 前
1,051
2018/01/25 13:04
甘酸っぱくてほろ苦い初恋



私が小学6年生だったある日

友達と一緒に公園で遊んでいた。

すると近くでサッカーをしていた男の子達のボールが…。

男の子 「危ない!」

私の顔の前にボールが飛んできた。

反射的に足を出して蹴った。

ぽーん。

なんとか無事だった。

ボールは道路に転がった。

ほっとして地面にしゃがみこむ。

男の子 「大丈夫? 怪我してない?」

急に男の子が話しかけてきた。

驚いて男の子の方を見上げる。

吸い込まれるような目 綺麗な肌 シュッとした鼻 プルっとした唇

ひと目見てカッコイイと思った。

私が見とれていると男の子は言った。

男の子 「怪我してなくてよかった!」

あなた 「は、はい。」


ドキドキしているとうっかり靴紐が解けてしまった。

男の子の前で結ぶのに緊張しちゃって紐を結ぶ手が震えているのが自分でもわかる。

なかなか結べなくて恥ずかしいなと思っていたら

そっと私の靴紐を男の子が綺麗に結んでくれた。

そのちょうちょ結びはいつもより輝いて見えた。

あなた 「あ、ありがとう…。」

男の子 「おう!」

そして男の子は去っていった。

あなた 「名前聞いておけばよかった…。」

名前も聞けずに終わってしまった私の儚い初恋。


きっといつかあの男の子みたいな子に出会えるといいな、そう思いながら。









作者から
前の小説を消してしまいすいません。
ネタ切れだったので新たに書きました。
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