第3話

彼 は 王 子 様
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2018/01/27 12:23
私が小6のときに初恋だった人は…


玉森くんっていう子だった。


あのとき名前を聞くのを忘れてたから知らなかった。


これからどうしたらいいの?


でもバレてないかもしれない。


そう心を安心させた。





高橋先生 「じゃあ、あなたさんは、玉森くんの隣の席ね! それと、玉森くんさ、あなたさんに学校案内してくれるかな?」


あなた 「…え?」


一体何が起きているのかと考えていた。


女子 「えー! ずるいよ! 先生、最低。 玉森くんはみんなのなのに!」


男子 「いいよなー、玉森は。 女子からキャーキャー言われてさ。」


女子や男子から色々言われていることには一切触れずに


玉森くん 「分かりました。」


そう言った。





状況をよく把握出来ず何となく席についた。


玉森くん 「よろしくね!」


あなた 「…よ、よろしくお願いします…。」


ダメだ。 気まず過ぎてろくに話せないよ。


さっきから女子が怖い目で私の方を見てくるし。


女子の目に怯えながら、1時間目の学活を終えた。


休み時間になると


玉森くん 「学校を案内するね! 来て。」


そう言うから私はついて行った。


玉森くん 「ここが理科室。 ここは調理室。」


玉森くんは学校のいろいろな場所を案内してくれる。


移動中は無言が続いてしまい、話を切り出そうと思った時、階段の足を踏み外してしまった。


玉森くん 「危ない!」


そういった時には私は玉森くんの足の上に乗っかっていた。


玉森くん 「良かった。 無事だったな。」


あなた 「あ、ありがとう ご、こざいます。」


玉森くん 「おう! あとさー、タメ口でいいよ。 俺ら同級生だしさ。」


あなた 「う、うん。」


そんなこんなで学校案内も終わり教室へ戻ろうとした


ドンっ。


? 「ごめんなさいっ!」


あなた 「ご、ごめんなさい…。」


大丈夫ですか?と聞こうと顔を上げると相手の女の子は私を睨んでいた。


どうしたらいいのかオドオドしていると


? 「あんた、うざい。」


とだけ言われてその子は教室に入ってしまった。


あの子は誰だったんだろう。







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