第47話

どういうつもりですか?
800
2022/07/08 02:23
阿部side










あなたから帰ってくるというメールが来て









俺はあのカフェに向かった。










目黒「ご注文……って。えっ」









『アイスコーヒーとカフェオレ1つ。』









目黒「サイズは」









『レギュラーで。』









目黒「お会計、700円です」









目黒くん、驚いてるな。









俺もなかなかこういうところに来ることがないから










いいかも。









目黒「丁度お預かりします。では、そちらでお待ちください」










周りからの目線も気になるけど、










少ししたら来てくれたから、まぁいい。










目黒「おまたせしました。」









『ありがとうございます』










目黒「あの、どういうつもりで来たんですか?」









『どういうつもりって、ただコーヒーが飲みたくなっただけです。では』








目黒「ちょっとまってください」









『お仕事中では?』









目黒「はい……」










『あっこれを渡そうと思ってたんです』










俺は、名刺にプライベート用の携帯の









電話番号を書いた。









『どうぞ。また今度2人でお会いしたい。』









目黒「連絡しろと?」








『そうですよ。ではまた来ますね』










俺は店を立ち去り、あなたを待った。










あなた「えっ……阿部さん自ら行ったんですか? 」









『いつものお礼。飲んで』









あなた「ありがとうございます」









『そういえば、テレビの方どうだった?』









あなた「上手く行きました。」









『それは良かった。今日、インフルエンサーの子達に会いに行くから、帰ってきてすぐに申し訳ないんだけど、ついてきて貰える?』









あなた「今回、阿部さんも行くんですか?」









『行くよ、てか今回は俺とあなただけ。急ぐよ』










あなた「はい!」









俺は、頭脳で頑張るしかない。










会社とあなたを……この手から離さないためにも。

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