岩本side
『えっ……2部屋空いてないんですか?』
「申し訳ございません。一部屋でベットも大きくはあるんですけど……」
阿部「そこでいいです。お願いします」
『ちょっと、阿部』
向こうで座っていたはずの阿部が隣にいた。
「かしこまりました。ではこちら鍵です」
阿部「ありがとうございます」
荷物をもって、部屋まで行く。
なんで、昨日してしまったやつと
同じベットで寝なきゃ行けない……
気まづすぎる……
阿部「照?どうした」
『いや、別に。』
阿部「あっお風呂先入っていいよ。」
『いや、そこは社長から』
阿部「そこまで言うなら……先入るね」
はぁ……疲れる。
阿部side
今日は色々とあった。
普通に疲れた。
上手くいくかもわかんないし不安。
だけど、何とかするしかない。
深澤さん達に負ける訳にはいかないんだ。
お風呂をあげって、髪の毛を乾かし
パソコンを開き、仕事をした。
岩本「阿部、まだ仕事してんの?」
『もうあがったんだ。早いね』
岩本「まぁな。ずっと疑問に思ってたこと聞いてもいいか?」
『何』
岩本「なんで、舘さんがなんか違うって思った?」
『……目だよ。おかしかったんだ。幼なじみを裏切れない気持ちから、したくないことをしてるように見えた』
岩本「なるほどな。阿部さ、深澤さんになんかした?」
『したって……ちょっとしたことだよ』
岩本「ちょっとしたことって」
『あなたって、元々深澤さんの妹さんと仲良くてさ、その妹さんがあなたを俺に取られたーみたいな感じで』
岩本「えっそんなこと」
『俺もびっくりだよ。あなたを束縛してる訳でもないし、今でも結構自由だからさ。全然遊べばいいのにね』
岩本「だな。それはやばいわ」
多分、理由はこれだけじゃない。
検討はついてる。
はぁ……もう終わりにして欲しい。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。