恭平『…え、何これ(笑)』
大吾『冗談に決まってるやろ』
謙杜『や、やんな!』
クラス中が静かになった。
すると一人の男の子が手を挙げた。
男子『俺、生贄投票漫画で見た』
丈一郎『漫画?』
男子『そう、だからただ憧れてしただけだと思うけど』
女子『これ、本当に死ぬのかな…』
女の子が怯えながらそう言った。
男子『なわけねぇだろ』
男子『じゃあ俺に投票してなー』
そうふざけながら言う。
これで本当に死んじゃったら…
ーーー
生贄投票開始
ーーー
急に来た通知の下に、クラスの名簿があった。
するとさっきの一人の男の子の票がどんどん増えていく。
そして“投票終了”になった。
男子『ほら、なんもねーじゃん』
男子『…っ!?』
すると急に苦しみだし、窓から飛び降りた。
女子『きゃぁぁ!!』
大吾『…は』
恭平『…ちょっとまって』
クラス中がパニック状態。
すると先生が入ってきた。
先生『何してんだー早く席に座れー』
和也『先生!(男子)さんが…!』
先生『(男子)さん?誰だそれ?』
和也『…え?』
先生『そんな奴いないぞ?ほら、早く座れ』
抹殺される。
つまり存在自体消される。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!