謙杜『…あれ、泣いてんの(笑)』

恭平『…黙れ』


そう言って高橋恭平はそっぽを向いた。

二人の仲が深くなって私は安心して微笑んだ。










流星『…せっかくの可愛い顔がぐちゃぐちゃやで(笑)』

あなた『…へ？』


今まで私に対して無関心だった彼が初めて私に笑いかけた。











流星『ついでに可愛くしてあげる』

あなた『…わっ』


すると腕を掴んで隣の教室に連れていかれた。

















あなた『あ、ありがとう』

流星『はい、そこ座って』


すると椅子を持ってきて向かい合って座った。







流星『…かっこよかった』

あなた『…へ？』

流星『…さっきの』


そう言いながらメイクをする。







あなた『ありがと(笑)』

流星『…やっぱり』

あなた『…ん？』

流星『笑った方が可愛い…いっつも暗いから』


そう言って微笑む。







流星『これで謙杜らに目つけられんなるな』


そう言って髪までとかしてくれる。










あなた『…優しいね』

流星『そんなことないよ』

あなた『…大西くんはさ、これからどうするつもり？…投票』


すると手を止めた。









流星『…とにかく好きな人には死んで欲しくないから…』

あなた『…え、好きな人このクラスにいるの？』

流星『…うん』


誰なんだろ。

大西流星が可愛いって思う人とか凄いな。








流星『…でも…叶わんからさ』

あなた『…え？』

流星『好きになっても無駄なだけ』


そう言って切なく笑う。











あなた『好きになってればいいじゃん』

流星『…』

あなた『絶対無駄になんかならないよ？』


すると私を見て俯いた。