男子『…ぅっ…ぁ…』
すると急に苦しみだし、口から血を吐いた。
私に近づいてきた。
男子『なぁあなたちゃん…助けてよ…』
あなた『…っ』
腕を触られると怖くて震えてしまう。
すると後ろから抱きしめられるように離された。
恭平『…』
あなた『…っ(泣)』
高橋恭平だ。
すると男子は息絶えた。
大吾『…おい』
流星『…消えた』
するとスーッと死体が消えた。
あなた『…』
恭平『…ごめん』
そう言ってゆっくり離れる。
私は怖くて固まったまま。
大吾『…佐藤さん?大丈夫?』
あなた『…ぁ』
すると好きな人の声がしてハッとする。
和也『なぁ恭平、ストーカーってなんのことなん?』
恭平『…あいつ…こいつのストーカーやった』
そう言って私を顎で指す。
謙杜『…え…まじ?』
丈一郎『なんでそんなん知ってんの?』
恭平『…たまたま知っただけ』
そう言って高橋恭平は自分の机の上に座った。
駿佑『あんな恭平が怒るとは思わんかったわ』
恭平『…』
すると私が彼を見ているとまた睨まれた。
恭平『…こっち見んな』
流星『恭平』
恭平『…』
流星『素直になりやいい加減』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。