あなた『…』
和也『…』
大橋和也を見ると頭を抱えていた。
彼は優しすぎるから辛いのだろう。
きっと彼は15人の中に入る。
丈一郎『和也』
和也『…』
丈一郎『耐えるしかないねん』
すると大橋和也はため息をついて教室から出る。
恭平『寝る場所探そ』
あなた『…うん』
そう言って高橋恭平は私の腕を掴んで教室を出た。
大吾『2人だけで行くつもり?』
流星『…大ちゃん?』
大吾『俺も行く』
恭平『…お前もかよ』
すると高橋恭平は私を抱きしめた。
恭平『こいつは俺のやから』
大吾『佐藤さんの気持ち無視してまでそんな事言うんかよ』
恭平『約束したから』
大吾『15人になったら解放、佐藤さんもな』
そう言って優しく笑いかける。
やっぱり好きだから見蕩れる。
大吾『一緒に探そ?』
あなた『…うん、いいよ』
恭平『…は?』
すると高橋恭平は大西流星を見た。
そのまま頷く。
流星『大ちゃん、流星寂しいから大ちゃんと寝たい』
大吾『え』
流星『ほら!向こう行こ!』
西畑大吾は大西流星に無理矢理引っ張られていった。
恭平『…あいつのこと好きなん』
あなた『…』
すると高橋恭平は近づいてきて
私の横の壁に手をついた。
(壁ドン)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!