あなた『はぁはぁ…』
駿佑『…ごめん、俺のせいや』
あなた『そんなことない』
私達は遠くまで逃げた。
すると携帯が鳴る。
ーーー
5人死亡致しましたので、休憩に入ります。
朝までごゆっくり。
ーーー
あなた『…高橋くん』
恭平『…無事で良かった』
私はすぐハンカチを出して
高橋恭平の血の出ている部分に結んだ。
あなた『…ばか』
恭平『…ごめん』
駿佑『…あー、俺行くわ』
そう言って道枝駿佑は離れていった。
気を使ってくれたのかな。
でも何故か後ろ姿が悲しそうだった。
あなた『…結構血出てる…っ!?』
恭平『…ちゅ』
高橋恭平の腕をずっと見ていると下からすくい上げるようにキスをした。
恭平『…』
あなた『…もうこんな事しないでよ』
恭平『嫌』
あなた『…危ないでしょ!?高橋くんに何かあったら!』
すると優しく抱き締められた。
恭平『彼女守るんが彼氏の役目やん?』
あなた『…それは…』
恭平『俺は最後まであなたを守るって決めたから』
なんでこんな良い人が私なんかを好きなんだろ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!