大吾『…危ないやん』
あなた『大丈夫、行ってくるね』
そう言って私は走った。
ーーー
あなた『…高橋くん?』
着いて扉を開けると
高橋恭平が縛られていた。
私はすぐ駆け寄る。
恭平『…なんで来たん…』
あなた『なんでって…高橋くんのためよ』
恭平『…俺の、ためか…』
すると足音が。
駿佑『俺優しいからピエロの時間は止めておいてあげたよ?』
あなた『…早くピストルを渡して』
駿佑『えらい怒ってんな(笑)』
私は道枝駿佑に歩み寄る。
あなた『なんで私だけ?』
駿佑『このステージはお前次第やからな』
私次第…?
駿佑『お前が失敗したら全て終わる』
あなた『…』
駿佑『それが最終ステージ』
すると道枝駿佑は私にピストルを向けた。
駿佑『欲しいのはこれであってる?』
あなた『えぇ』
そう言って取ろうとするとピストルを遠ざける。
あなた『…なんの真似』
駿佑『簡単に渡すかよ』
あなた『…っ』
駿佑『取り引き、してもらわないとなぁ?』
あなた『本当、取り引き大好きよね』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。