あなた『…でも、残り数分』
謙杜『…もしかして、ヒントも消えるん?』
消えたら、分からなくなる。
あと数分の内にヒントを取らないと。
あなた『…行く』
謙杜『…え』
あなた『2人で周り込めば行ける…』
謙杜『おいっ、分かってるん!?』
危険なことは分かってる。
でも、こうするしかない。
あなた『…ナイフか…』
謙杜『…本気?』
あなた『…』
謙杜『…あ、待って』
すると長尾謙杜は携帯を出した。
そして誰かに電話をする。
謙杜『…今すぐ、必要なんや』
あなた『…誰?』
謙杜『近くにおるらしい』
すると足音が聞こえた。
大吾『あのピエロか?』
謙杜『うん』
あなた『…西畑くん』
すると後ろからあとの3人も。
丈一郎『協力せなあかんやろ』
和也『残り数分か…』
流星『よし、やったろ』
あなた『…皆…』
謙杜『これなら大丈夫やろ?』
大吾『よし、俺が囮になるな』
あなた『…え?』
囮って…
丈一郎『大吾なら大丈夫』
大吾『俺こう見えて足速いねんで?(笑)』
そう言って笑う。
良い仲間がいて良かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。