大吾『…違う…俺はただ見てただけや…』
恭平『犯人はちゃうもんな?でも見てたなら助けるくらいは出来たんちゃう?』
大吾『…っ』
そう言って道枝駿佑を睨んだ。
恭平『…関係ないくせにしゃしゃんな』
駿佑『…っ』
恭平『ほら、残り1時間』
カウントダウンは止まらない。
今は道枝駿佑が1位。
駿佑『おいピエロ…勝った場合…どうなんの?』
ピエロ『最終ステージに立つことが出来ますよぉ』
流星『…最終?』
ピエロ『今のところ…道枝駿佑さんですねぇ』
そう言いながら時計を見る。
恭平『…最終ステージの内容は?』
ピエロ『それはお教えできません』
恭平『…なんだよそれ…』
ピエロ『…あ、ですが』
そう言って人差し指をピンとあげる。
するとガサゴソと何かを探し始めた。
ピエロ『使う道具だけ、お教えすることが出来ますぅ』
そう言って何かを取りだした。
あなた『…きゃ!?』
恭平『…っ!?』
大吾『…!?』
流星『…え!?』
謙杜『…うわっ!?』
駿佑『…ま、じか』
取り出したのは
本物のピストルだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。