謙杜『…なぁ』
あなた『…何?』
あれから、西畑大吾は大西流星を落ち着かせるために2人で行ってしまった。
引き続き私は長尾謙杜と宝を探す。
謙杜『なんであんな顔したん』
あなた『…え?』
謙杜『まだ大吾くんのこと好きなんちゃうん?』
あなた『…何言って…』
謙杜『じゃあなんであんな顔』
あなた『好きじゃないよ』
私は長尾謙杜の言葉に被せた。
謙杜『なら、思わせぶりなことせん方がええよ』
あなた『…』
謙杜『さっきの流星くん見たやろ?』
あなた『…』
謙杜『大吾くんのこと本気で好きなんや』
分かってる。
私には高橋恭平もいるし。
でも
謙杜『大吾くん、まだ佐藤さんのこと好きらしいから』
そんなこと言われて
少し嬉しかったのも事実。
謙杜『もし、まだ迷ってるんやったら』
謙杜『流星くん、恭平のためにも早くはっきりさせや?』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。