大吾『…は?』
あなた『何言って…!』
駿佑『恭平がどうなってもええん?』
そう言うと画面に高橋恭平が映る。
銃を頭に突きつけられていた。
恭平『…ええから』
あなた『でも…』
大吾『はよしよ』
あなた『…え』
大吾『はよせな恭平が死ぬ』
確かにそうだけど。
今さっき、好きだって言われた相手にキスするなんて。
駿佑『どうすんの〜?時間かかりすぎ〜』
あなた『…わかった』
そう言って私は西畑大吾の肩に手を置いた。
背伸びをして彼の唇に自分の唇を当てた。
チュッ
音を立てて離れた。
大吾『…』
あなた『これでいい?』
駿佑『おぉ、まさかするとはね〜(笑)』
すると高橋恭平が映る。
駿佑『どう?どんな気持ち?』
恭平『…聞くな』
駿佑『ふはっ(笑)』
あなた『…絶対宝見つけてやるから』
駿佑『じゃ、引き続き頑張って〜』
そう言って画面が消えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!