既に空のオレンジ色は消えていて
キラキラと所々に星が光っている
星導さんに待っていて 、と言われた
裏口には 、沢山の賞状や
集合写真のようなものが飾られていた
星導さんが戻ってくるまで暇だし 、
何となくこの写真達を眺めておくことにした
その中の 、奥に埋もれた古びた一枚 。
古びた 、と言っても少しだけ
太陽を浴びすぎて劣化してるだけだけど
4人の男の子が写っていて 、
一人は学生時代のおにーさん 、…… だと思う
心做しか 、残り3人の内の2人の雰囲気は
佐伯さんと宇佐美さんに似ている気がする
残り一人は 、ミルクティー色の
髪色をした可愛い系の男の子 。
おにーさんと楽しそうに笑い合っていて
3人と同じ黒白の制服のようなものを着ている 。
…… どこか 、知っているような
胸がザワついて、
気持ちばかりの頭痛に襲われる
後ろから音もなく 、
ひょこっと現れる星導さん
手でクルクルと車のキーを回している
裏口から外に出れば、昼間よりも
冷たい風が肌に突き刺さる
星導さんのふわっと舞った髪から
香る匂いは 、先程の写真と同じように
どこか既視感があって
私が乗り込めばすぐに 、
手慣れた手付きでエンジンを掛けてくれる
車内はお世辞にも綺麗とは言えないけど、
赤城さん達と遊んでたんだろうな
なんか問題児多そうだし
ボトルホルダーへと置いてあった
コンビニに売っているいちごオレ
手を添えてみると 、ヒンヤリと冷えていて
本当に冷蔵庫で先程まで眠っていたのがわかる
… そこじゃなくて !!!
なんで 、赤城さんにしか言ってないし
星導さんはオリエンスの皆さんと一緒にあの場に
居なかったのに 、私が
甘党なのを知っているのだろう
hsrb side
俺の方を向いて問う彼女
俺は彼女の方を向いたら
事故っちゃうから向けないんだけど
… でも 、今はそれが丁度いい
貴方が俺を憶えていなくても
思い出せなくなっていたとしても
呪いが解けていたとしても
俺は 、貴方が居るだけで幸せだから 、
貴方が他の男に奪われて居なければ 、
幸せだから
何千光年遥か彼方まで届くまで
…… なんて 、バカバカしい













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!