ざわ・・・ざわ・・・
若い男「この私こそが勇者だ!」
若い女「あたしがこの古代語を解読して見せましょう」
年老いた男「誰が勇者になるんだ!?」
年老いた女「あの石版には何が書いてあるの!?」
目を開けると周囲には和風の建物がズラリと建ち並んでおり、
地面もコンクリートではなく 土で所々大きな石も見えた
年老いた男「むむ……」
若い男「なんだなんだ!?」
ヒートアップした人波にもまれ いつの間にか群衆の中心にいる
若い女「兄ちゃんもやってみな!」
そう言って渡された石版をぱっと見ると俺はついそれを読み上げた
年老いた男「勇者様!!」
群衆「「勇者様 どうか世界をお救いください!」」
群衆「「なっ!!」」
若い男達「「勇者様 お待ちをっ!!」」
追いかけてくる男衆を建物の曲がり角などを使って撒いていく……が
近くに木箱が積み上げられているのが見える
その一つに手をかけて塀を飛び越えた
やっと捕らえられると思った男衆が驚いた顔をして 直ぐに塀をよじ登る
町を出てどっかに向かう
特に行き先は無い けれど兎に角町から離れて遠くに行く為に
テクテク(・ω・o*)-8。。。
雨宿りをする為に町から少し離れたところにある洞窟に入る
石造りの思い扉を開けると洞窟にそぐわぬ華美な祭壇、
その台座に寝かされてる人 そしてその人を前に動きにくそうな服を着て、
なんかかしこみかしこみ申してる人がいた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。