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第1話

俺の推しが可愛過ぎる。
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2023/11/08 09:19



目黒side

目黒蓮
あ、ここで大丈夫です。


タクシーの運転手さんにそう伝え、お金を払って車を降りる。着いた場所は家でも、事務所でもなく自宅よりも少し遠くにある本屋さん。


近所の本屋でもよかったけどわざわざ遠くの本屋まで来たのは他でもない、今日発売の阿部ちゃん表紙の雑誌を買うため。


家にはすでに4冊ほどネットで頼んだものが届いてるけど、1冊は自分の手で買うっていう謎のこだわりを持ち合わせて、近所の本屋だと身バレも怖いのもあってわざと少し遠くまで毎度足を運んでる。

目黒蓮
あった…。


目立つように置かれた雑誌達。
その中に一際輝いて見える存在。


今回もビジュ最高だな、もう何冊か売れてるっぽいし、さすがです阿部ちゃん。


周りに誰もいないことを確認して、そっと1冊手に取りセルフレジで会計をし、そそくさと本屋をでる。


はぁぁ…幸せだな…。早く読みたい、早く拝ませて(?)


雑誌の入った袋を、少し強めに握りながらタクシーを捕まえるために大通りへと向かった。


家に帰るとバタバタと荷物を置いて上着を脱いで帽子を取ってマスクも取って、手を洗い万全の状態で部屋に入り先程買った雑誌を袋から取り出す。

目黒蓮
…うん、ありがとう世界。


今日も阿部ちゃんに会わせてくれて、ありがとう世界。なんて思いながら雑誌を抱きしめる。


目を瞑ってしばらく抱きしめたあと、目を開けると別の阿部ちゃんの雑誌と目が合う。


俺の座るすぐそばには本棚があってそこには今まで発売されたSnowManの雑誌、そして阿部ちゃん関連誌が並べてある。表紙が見えるようにって買った本棚だからお気に入りの阿部ちゃん表紙の雑誌とはいつでも目が合っちゃうんだよ。最高かよ。


他にもアクスタも並べてるし、うちわもちゃんと飾ってる。この部屋は言うなれば阿部ちゃん専用の部屋って感じ。阿部ちゃんには絶対見せられない部屋。

目黒蓮
それで…中身はどんな…


抱いてた雑誌を開いて…、


いやもう少し表紙の阿部ちゃんを堪能。うん、可愛い。

目黒蓮
で、内容はっと……


ペラペラとページをめくり、目的のページ以外はちゃんとまた後で読むとして阿部ちゃんまで飛ばしてみると…

目黒蓮
うっわぁ…


阿部ちゃんが来た瞬間思わず声が漏れた。


だって…めちゃくちゃ可愛いから!!今回の表紙的にあざといのくるのは分かってたけど、わかっててもやばいもんはやばい。

目黒蓮
すごい…、あぁ…


顔がいい…とか色々出てくるけど言葉にならない。語彙力溶ける、元から語彙力なんてものないけど。


ここはかっこいいのにこっちは可愛いってなに?阿部ちゃん何者?もう阿部様だよ、女神様だよ。

目黒蓮
うっ…はぁぁ……可愛すぎ…、


ついため息と共に言葉が漏れてしまう。インタビューの部分もきちんとくまなく読み、舐めるように読み進めていく。


数十分かけて読み、ゆっくりと雑誌を閉じる。
はぁ、最高でした。ありがとうございました。また寝る前に読み返します。


表紙の阿部ちゃんを見つめながら感謝しまくる。


ほんと…この人が俺と同じグループで、同じメンバーで一緒に頑張ってるなんて未だに信じられない。


阿部ちゃんはめちゃくちゃにかっこいいし可愛いし面白いし…、とにかく魅力がたくさんあって。


そんな阿部ちゃんを近くで見ていられるなんて俺は幸せ者で、前世で俺はどれだけ徳を積んだんだ。

目黒蓮
ありがとう、神様。


誰よりも近くで応援できる分、死ぬ気で俺は阿部ちゃんを守ってあげたいし、支えてあげれたらっていつも思ってる。


そのためにはまず、俺がしっかりしないといけないし、阿部ちゃんに恥ずかしいとこ見せないようにしないと。








┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈






目黒蓮
おはようございます。


挨拶しながら楽屋に入ればすでに何人かもう来てた。
今日はグループ仕事で、見渡す限りまだ阿部ちゃんの姿はなかった。


荷物を置いて椅子に座ると、机にはお菓子やら水のペットボトルが置いてあって。その横に何冊が雑誌も置いてあった。


…あ、阿部ちゃん表紙のやつある。

渡辺翔太
お、これ阿部ちゃんのじゃん。


しょっぴーがそう言いながら手に取ると他のメンバーも覗きに行くように集まる。

ラウール
うわぁ〜、相変わらずあざとーい。
宮舘涼太
可愛らしいね。
佐久間大介
この阿部ちゃんかわいい〜!
佐久間大介
蓮はもうこれ買ったの?
目黒蓮
当たり前でしょ。
佐久間大介
今回も5冊?
目黒蓮
うん。


俺が阿部ちゃんを推してることは阿部ちゃん以外の7人はみんな知ってる。俺から教えたつもりなかったのに何故かバレちゃって。


まぁ、当の本人にバレてないしみんな言わないからよし。

佐久間大介
ほんと好きだよなぁ。
ラウール
ねぇ、めめ的にはどれが1番お気に?
目黒蓮
は?えぇ〜〜〜〜…?


ペラペラめくりながら見せられるけどそんなの全部に決まってる。どれとか1つに絞るとかできるわけない。
目黒蓮
……………………
目黒蓮
……………………
ラウール
…悩む時間長いよ。
目黒蓮
決められない。全部可愛い。
ラウール
…まぁ、そんな気はしてたよね。
宮舘涼太
俺はこれかな。
佐久間大介
俺は〜…、これっ!…でもこれも可愛い!


みんなで指をさしながらわいわい盛り上がってると、ガチャっと楽屋のドアが開き振り向く。

阿部亮平
おはよう。
佐久間大介
あ!おっはぁ〜!
ラウール
おはよ〜


みんなそれぞれ挨拶する中で固まってたのは俺だけで。
だって、急に本物登場は心臓に悪い。

阿部亮平
めめ?おはよう。
目黒蓮
……………おはよう。


なんとか声を振り絞って挨拶すると、阿部ちゃんはそのままみんながいる方へ。

阿部亮平
みんなで固まって何見てたの?
ラウール
ん〜?阿部ちゃん見てた。
阿部亮平
えぇっ、恥ずかしいよ。


クスクス笑いながら話してる阿部ちゃん。


あぁ、今日も可愛い、眩しいっ、見れない。

渡辺翔太
…目瞑ってどうした?
目黒蓮
気にしないで…。
渡辺翔太
また阿部ちゃんか。
目黒蓮
なんで皆は平気なわけ?
渡辺翔太
そうなるのはお前だけだよ。


よくあの可愛い阿部ちゃんを目の前にしてラウールとか佐久間くんとか普通に喋れるな。


俺なんかまともに目を見れな…、

目黒蓮
……っ!??
渡辺翔太
ん?うわっ、なに?顔こっわ…、


あ、あ…阿部ちゃ……その後頭部…、その可愛くぴょこんって跳ねてるそれ……、

目黒蓮
はぁっ、かわっ"……


自分の口元を抑えて必死に声を押し殺す。

渡辺翔太
お前まじなに、怖いよ。
佐久間大介
どした翔太…、って、あ〜また蓮震えてんの?相変わらずだな。


なんか色々言われてるけど、それよりも今目の前の光景に脳が支配されて何も聞こえず阿部ちゃんしか目に入ってこない。


何その寝癖っ!!朝気づかなかったのかな?後頭部だもんね、自分じゃ気づけないよね。


てかそんな可愛い頭してここまで来たの?可愛すぎるんだけど、可愛いの化身かよ。

ラウール
あれ、阿部ちゃん寝癖ついてるよ。
阿部亮平
え?


ラウールが気づいたらしく笑いながら言えば、阿部ちゃんが自分の後ろの方に手を持っていって頭を触る。

阿部亮平
…わ、ほんとだ、やだ、恥ずかしいっ…


顔を真っ赤にして少し下を向きながら、髪を弄る。


その姿…なに…?可愛すぎない?めちゃくちゃ可愛いなもう…、可愛いオブザイヤー受賞だよ。優勝だよ、まじで世界1可愛いよ。

ラウール
直さなくていいよ?可愛いから、笑
阿部亮平
大丈夫じゃないよっ、笑いながら言わないで!もうなんで気づけなかったんだろ、
目黒蓮
ぅぐ…っ、


何とか耐えるために胸を抑える。可愛すぎて苦しい、今の俺にはこれ以上の可愛いは荷が重すぎる。

佐久間大介
おぉ、蓮?息できてる?
目黒蓮
可愛いの化身がっ…俺の前にっ…、
渡辺翔太
厨二病かよ。


なんとか落ち着くために今は阿部ちゃんから目を離して、目を手で覆うようにして俯く。


ちょっと朝から刺激が強すぎた。もう今日は可愛いの過剰摂取で死ぬかもしれない。でもこれはこれである意味幸せに死ねるのかもしれないけど。


なんとか落ち着いてる間に他のメンバーも集まり、楽屋内は先程よりも騒がしくなった。

深澤辰哉
えぇ?阿部ちゃん寝癖つけて来たの?珍しーね。
阿部亮平
もういじんないで。直したから。
向井康二
阿部ちゃんの寝癖見たかったなぁ〜
阿部亮平
ちょ、康二までやめてよ、


刺激を減らすために阿部ちゃんから少し離れた所で、スマホを弄りながらもチラチラと阿部ちゃんを横目で見る。


そういえば、さっき阿部ちゃんの寝癖を貴重な1枚としてこっそり写真に残しておいた。


確認するため写真フォルダーを開く。うん、まじで可愛い。あとで待ち受けにしよう。


スマホ画面見ながらニヤニヤしてると、ドアの方からスタッフさんの声が聞こえ撮影の準備をして欲しいとの事。


みんなその声と共に立ち上がり、それぞれ楽屋を出て行く。

目黒蓮
よいしょ…っと、


俺も行こうと立ち上がり歩き出そうとした瞬間、

阿部亮平
んわっ…!!


隣から驚く声と俺にぶつかる衝撃。


反射的に体を支える形になってなんとか受け止められた。誰だと、顔を見るとゆっくり顔を上げたのは阿部ちゃんで。

阿部亮平
あっ、めめ…っ、ご、ごめん、
目黒蓮
……っ、!?
阿部亮平
つまずいちゃって…、平気?


上目遣いで微かに潤んだ瞳。少し顔を赤らめて恥ずかしそうにしながらも俺から離れようとせず、俺の服を掴んでる阿部ちゃん。

阿部亮平
めめ、?
目黒蓮
…………


顔近…目が合ってる…、なんかいい匂いもする、なんか…え、なにこれ、もしかして夢?夢なの?阿部ちゃんに抱きつかれるとか…。


あ、頭クラクラしてきた…心臓痛いし、俺死んじゃ…、

阿部亮平
めめ?なんか震えて…っ、
阿部亮平
て、えっ!?えっ、めめ鼻血がっ…!
ラウール
うわっとぉ!阿部ちゃん、楽屋出よっか?
佐久間大介
うん!蓮のことは俺らにまかせて?
阿部亮平
え?でもめめ大丈…っ、
ラウール
大丈夫!大丈夫!ほら、先行こ?
宮舘涼太
阿部、目黒には俺らが着いとくから、ちょっとだけ遅れるってスタッフさんに言ってて。
阿部亮平
……う、うん、分かった。


ふわふわする意識の中でラウールが阿部ちゃんを連れて楽屋を出て行ったのが分かる。


頭が整理できずに突っ立ってると、ぐいっと佐久間くんが雑にティッシュを鼻に押し当ててきた。

佐久間大介
蓮、お前ってほんと…
目黒蓮
…あれ、?
佐久間大介
とりあえず鼻血拭けよ。


ボタボタ垂れてくる鼻血を拭いながら、ぼんやりとさっきまでの光景を頭の中で何度も再生する。

目黒蓮
……
宮舘涼太
目黒、まだ血垂れてる。ほらティッシュ。
目黒蓮
ねぇ、舘さん…
宮舘涼太
ん?
目黒蓮
俺…今、生きてるよね…?
宮舘涼太
……は?
目黒蓮
あんな天使目の前にして…、俺死んでないよね?
宮舘涼太
俺と会話出来てるんだから生きてるよ。
宮舘涼太
その血拭けたら早く楽屋出るよ。みんな待たせてるんだから。


少しだけ呆れたような顔でそう言いながら楽屋を出ていった舘さん。

佐久間大介
蓮さ、もうそろそろ阿部ちゃんへの耐性つけたら?
目黒蓮
無理だよ。あんな可愛い人目の前にして、耐性なんかつけられるわけない。
佐久間大介
阿部ちゃん困ってたじゃん。
目黒蓮
阿部ちゃんは可愛いのが罪なんだよ。
佐久間大介
はいはい、阿部ちゃん可愛かったね。


軽く佐久間くんにもあしらわれながらも楽屋を出て、なんとかこの日はもう鼻血を出さずに仕事を終えれた。


今日も今日とて、阿部ちゃんは可愛かった。








新作あげさせてもらいました〜!👏


コメディ要素強めの作品で恋愛要素薄いんであげるか迷ってたんですけど、インスタの方で読みたいって声を沢山いただけたのであげさせてもらいました!


ただの限界オタク🖤ずっと書きたかったんでこうしてあげれて嬉しいです。
更新頻度は変わらず激遅になるとは思いますが、気長に読んでもらえると有難いです🙏


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