第6話

ちょっかい
243
2018/07/16 15:38

先週、部活の大会があった。

私はその大会で左足を痛めた。
歩くときは必ずサポーターをはめ、2ヵ月間走ってはいけない、運動してはいけないと医師に言われた。




はぁ…。なんでこうなっちゃうんだろう。

私はそう思いながらイスに座って部活風景を眺めていた。
すると、ゆうと先輩に声をかけられた。
ゆうと先輩
左足だけ靴下長いけど?笑笑
あなた

ち、ちがいますよ!!
サポーターですっ!!!

今日、たまたま黒い靴下を履いていて、黒いサポーターだったため、そう見られていたのだろうか。
それとも、わざと言ってきたのだろうか。
ゆうと先輩
え、あ、そーなん。
ごめんごめん笑笑
サポーターって…足痛めた??
さっきまでとは裏腹に、今度は心配してくれているような目であなたを見つめる。
そんな目がなぜかあなたにとって、"トクンッ"と心がはねたような経験を覚える原因となった。
あなた

はい…。
この前の大会で左足痛めました…

ゆうと先輩
そっかそっか。
無理せんよーにね。
あなた

あ、ありがとうございます。

それから2人は横に並んでイスに座り、会話が弾んだ。
この日は、2人が出会ってから初めて心から笑い合えた日となった。











このまま時が止まればいいのにな。

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