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第1話

二人の王子
44
2019/10/16 12:51
啓
ねみい…………
連君
連君
ねえ、ねえ、次の授業サボろ?
この学校には超イケメンな二人の王子がいる。

二人は大金持ちの御曹司なのになぜか普通の学校に通っている。
啓
やだ、だって親父に怒られるし、
黒澤啓クロサワケイ

オレサマで強引な王子様。
連君
連君
そんなこと言わずにw
黒澤連クロサワレン君。

優しくて啓君とは真反対の王子様♡
るる
るる
キャ〜!黒澤兄弟よ〜!
二人が校門に入ってきた瞬間に女子が黄色い声を上げていた。
季夏
季夏
はよ、連、啓
女子に見せつけるように二人のもとへ来たのは、

唐沢季夏カラサワキカ

二人と並ぶ大金持ちだ。
連君
連君
おはよ
るる
るる
ねえ、見てよ。

また見せびらかしwwww

いいよね、季夏ちゃんは

↑コソコソ話
啓と季夏は婚約者同士。
女子
えっ、あの二人って婚約してんの?

私てっきり、啓王子はあなた先輩と付き合ってるかと思った
るる
るる
はっ?あの先輩?

ないないw
女子
なんで?かわいくない?
るる
るる
あの先輩、ドジでバカで明るいだけじゃん

すぐ人に騙されるし
と、女子たちが話していると………、
先生
先生
椎名!
あなた

す、すみませんっ!

彼女の名前は椎名あなた、この物語の主人公だ。

明るく人を信じやすい女子。

ただいま、プリントを持っている最中に転んだ。

それは朝会で全校に配る物なので気をつけろ、

と言われた瞬間にコケた。
先生
先生
なにやってんだ!バカか!
あなた

ご、ごめんなさい

先生
先生
早くいくぞ、
椎名はすべてのプリントを拾って先生の後ろを歩いた。
るる
るる
あの子、めっちゃ貧乏で頭悪いし、

あの二人が相手するわけないじゃんw
といった瞬間、啓とあなたがぶつかった。
あなた

あ、ご………ごめん

啓
いった〜、骨折れたかも
と、啓はあなたを見下ろすようにそういった。
あなた

だから謝ってるでしょ

あなたが言い返すと、啓はあなたの前に立った。
啓
どうしてくれんの?本当に折れたかも
あなた

あ、そうなんだ。

急いでるの、、どいて

啓
なあ、慰謝料払えよ

「先輩」?
先輩のところを強く言われた。

(なによ〜(泣)また先生に怒られる〜(泣))
あなた

どういてって、

慰謝料?そんなの払えるわけ無いでしょっ!

と、啓をどけて行こうとすると啓はあなたの脚をかけた。
あなた

わっ!

(コケる)

啓
先輩、

今日の放課後、教室で待ってます
とあなたに耳打ちして啓は行った。

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