1のA 授業終わり 教室にて…
小・エ・ビ・ちゃーん!
わっ、フロイド先輩!?
びっくりした…
リーチ先輩!こんにちは!
こんにちはぁ〜
ねえねえ小エビちゃん。
はい…?
今日、何の日か知ってる〜?
え…何の日だっけ…?
…すみません、分からないです。
今日はアズールの誕生日だよ〜。
…えっ!?
そうなんだ…初耳だわ〜
初めて聞いたな…
あーあ、アズールが小エビちゃんから誕生日知らなかったって聞いたら、悲しむだろーな〜…
…何がお望みで?
ん〜…じゃあ、"オレら"からのアズールの誕プレになってよ。
…は?
どゆこと?
さあ…
…(あなたの胴を掴み、抱き上げる)
!?!?
そーゆーことで、オクタヴィネルへレッツゴー!
えっ、ちょっ…フロイド先輩!?
あなた、頑張れよ〜
応援してるぞ!
応援しなくていいから助けてよ〜!
小エビちゃんうるさい。
あっ、スミマセン!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オクタヴィネル寮 ジェイドの部屋にて…
ジェイド〜、小エビちゃん連れてきた〜
おや、そんな乱暴に担いではあなたさんが可哀想ですよ。一旦僕のベットに…
…あなたさん?
…
もしかして、気絶してます…?
あー…オレが飛び降りたりとかしたからかなぁ。
フロイド…ちなみに聞きますが、どこから飛び降りたのです?
ん〜、3階から?
はぁ…
そんな会話をしていると…
…ん?
あっ、小エビちゃん!
フロイド先輩…それにジェイド先輩も…?
こんにちは、あなたさん。
こんにちは…って、ここどこですか!?
僕の部屋ですよ。
小エビちゃん、ここまで運んでる途中に気絶しちゃったみたいだねぇ。
それより、さっさと話し合いはじめよーよ。
ええ。
話し合いとは…?
オレらがどうやって小エビちゃんをアズールにプレゼントするかっていう話し合い。
は…?
あれえ、小エビちゃんに説明しなかったっけ?
…あ!
そっか、私、急にフロイド先輩に…!
思い出したぁ?
はい。
ていうか、お二人とも、何故私を連れてきたんです?
私のこと、アズール先輩絶対いりませんよ。ていうか、すぐ追い出されそうだし…
おや、そんなことは御座いませんよ?
アズール、小エビちゃんのこと好きだからねぇ。
…え?
えええっ!?!?
あなたさん、寮内ではお静かに。
あっ、ごめんなさい!
その反応おもしれ〜ね!
もしかしてだけど、小エビちゃん、アズールのこと好きなの?
!?
…///
おやおや、図星ですか。
(恥ずかしすぎて泣きそう…)
…アズールのこと好きなら、このプレゼント計画って小エビちゃんも得じゃん?
え…?
だってえ、アズールに小エビちゃんをプレゼントって、言い換えれば、小エビちゃんがアズールに「番にして」って言ってるようなもんじゃね?
つっ、番!?
確かに…そうなりますね。
そうなると、これはアズールにとってもあなたさんにとっても都合の良い計画ですね。
そう言い、2人がニヤリと笑う。
小エビちゃん。
あなたさん。
ひっ、何をするおつもりで…
(怖い怖い!笑顔が怖いよ!)
大丈夫、痛くはしねぇからね♡
ええ、少し縛るだけ…だから、逃げないでくださいね?
うっ、うわぁぁぁ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
30分後、あなたはアズールのシャツを着せられ、体にリボンを巻き付けて大きな箱に入っていた。
小エビちゃん、その箱入っても息できる?
はい、できます!
アズールの服が皺にならないよう、気をつけて下さいね。
はい!
(…ああ、どうしてこんなことに)
(リボンが巻き付けられてるから動き辛い…)
あっ、そーだ!
小エビちゃん、オレ達がこの箱開けたら、アズールに「ぎゅって抱きしめて」って言うの忘れないでね。
はっ、はい…
まるでオ◯フのようですが…
きっとアズールも喜びますよ。
さあ、アズールが待っている談話室へと急ぎましょう。
はあーい!
フロイドの返事と共に、あなたが中にいる大きな箱をキャスターに乗せ、運び出す。
(アズール先輩、喜んでくれるのかな…)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
談話室にて…
モブ「寮長!お誕生日…」
全員「おめでとうございまーす!」
おや、ありがとうございます。
オレらからの誕プレはこれだよ〜。
おや、随分と大きな箱ですね。
それでは、開けましょうか。
ジェイドとフロイドが箱を開ける。
(っ、今だ…!)
ぎゅっ、ぎゅーって…抱きしめてぇ…?
…
(アズール固まってる!おもしれ〜!)
(これはこれは、珍しい光景を見れましたね)
……
(やっぱり、ダメだったかなあ…///?)
すると、突然あなたの視界が遮られる。
!
(これ…アズール先輩に抱きしめられてる!?!?)
っ…先輩!?
はあ…あなたが抱きしめてと仰ったのでしょう?
やがてあなたを離すと…
ジェイド、フロイド。僕とあなたさんは少し席を外しますね。
はい。
りょ〜かい!
あなたさん、行きますよ。
(あなたを姫抱きする)
わっ!?
その格好じゃ歩きづらいでしょう?
うっ…
(確かに、リボンぐるぐる巻きだし、シャツもぶかぶかだしなぁ…)
やがて、2人がアズールの部屋に着くと…
(あなたをベットに下ろす)
!!
…あなた、何ですかその格好は。
へ?
どこから僕のシャツをとったんです?
これはフロイド先輩が…
(ああ、あいつか…)
…あの、リボン解いてもいいですか?
僕が解きます。あなたさんは僕のプレゼントなので、僕の好きにしていいでしょう?
えっ…っ!?
アズールが全身に絡まったリボンを解いてゆく。
その度に、アズールの手が体に触れ、あなたは思わず声をだしてしまった。
…
…あなたさん。
?
(あなたの唇にキスする)
っ!?
そのキスは段々と深くなり…
ん…ぅ…!
っ…
やがて、2人の唇が離れると…
あなたさん、好きです。大好きです。
アズール先輩…
僕で宜しければ、お付き合いさせてもらえませんか?
っ、喜んで!
あなたがそう言うと、2人は先程よりももっと深く、甘いキスを始めた。
アズール誕生日編 完
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