第18話

第16章
361
2020/11/30 13:29
ーーーーー side Sekai


あれから一週間が経って、身体は変わりなくていつも通り仕事もこなせている
後日に回ったEXILEの仕事も終わらせることができて、今は大樹とメンちゃん、亜嵐とガン君とご飯を食べに来ている

なんでも、俺の完治祝いだとか
(何でかは理由は聞いてない、というか、聞けない、何故ならガン君だから←)



剛典
剛典
たくさん食えよ世界ー。
亜嵐
亜嵐
今日はガンさんの奢りみたいですし。
剛典
剛典
おい、亜嵐・・・。
メンディー
メンディー
亜嵐、怒られる事はしない方がいいよ?
亜嵐
亜嵐
うっ・・・はーい・・・



反省するくらいならふざけない方がいいのに、というのは心の中で呟くことにした



メンディー
メンディー
それにしても・・・本当に短時間で完治しちゃうなんて、魔法みたいだね。
亜嵐
亜嵐
確かに、まるで魔法使ったみたいに傷1つ残ってなかったもんね。
世界
世界
そう?
メンちゃんと亜嵐の言葉にそう答えると、二人揃って首を縦に動かした

まぁ・・・そう思わせるしかないよな

黎弥のことは大樹と二人で話さないようにしているし、星形のネックレスは服の中に隠してる
大樹曰く、亜嵐の観察力が恐ろしくて何時また聞かれるかわからないらしい
だけど、亜嵐はいつの間に見てあんなことを大樹に言ったのか分からない



世界
世界
(まるで、何かを知っているような言い方だったし・・・)



何だか不安になっていると、注文していた料理が運ばれてきて皆食べ始めたのを見て
今だけは後にしようと、考えるのをやめて目の前にある料理に手を伸ばした





**********


世界
世界
ごちそうさまでした。
大樹
大樹
ごちそうさまでした!
剛典
剛典
満足したみたいだな、2人とも。
せかたい
せかたい
はい。
剛典
剛典
それじゃ、お開きにするか。
会計してくるわ。
メンディー
メンディー
俺も出しますよ、ガンさん。
剛典
剛典
良いよ。俺の奢りにしとく。



そう言って伝票をもって会計へ向かうガン君を見て俺達は帰る用意をした
席を離れたときには会計を済ませたガン君が来て店を出て外へと足を運んだ



亜嵐
亜嵐
ごちそうさまでした!
メンディー
メンディー
なんかすみません。
剛典
剛典
良いって。ゆっくり帰れよ。
世界
世界
はい。
大樹
大樹
ありがとうございました。



そう言うとガン君はニッと笑って自分の家があるであろう道へと歩いていった
その姿を見てから俺は亜嵐達と一緒に歩き出す



亜嵐
亜嵐
楽しかったー。
メンディー
メンディー
亜嵐はふざけ過ぎただけじゃん。
亜嵐
亜嵐
ぅ、それは反省してるよー。



メンちゃんと亜嵐君の会話を聞きながら俺は大樹と肩を並べて歩きながら目を合わせる



世界
世界
・・・バレてる感じはないよな。
大樹
大樹
はい・・・そのようですね・・・



そう話しながら2人を見ていると不意に亜嵐が振り向いた



亜嵐
亜嵐
俺とメンディー君、あっちだからここだね。



そう言われて辺りを見ると既に分かれ道にいたことに気付かなかった



メンディー
メンディー
じゃぁ、またね、せっちゃん、大樹。
大樹
大樹
はい。
世界
世界
またね。



そう交わして亜嵐とメンちゃんが違う方へ歩いていった瞬間

フワリ、と何かを香った



世界
世界
(ん・・・?)



周りを見ても香るような花らしきものはなく、亜嵐とメンちゃん、大樹しかいない

その香りは静かに消えていったのが薄れていくように香らなくなった



世界
世界
(なんだったんだ?今の・・・)



亜嵐とメンちゃんの姿が見えなくなってから大樹と別の道を歩きながら考えていた


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