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「 僕らなにわluckyboy〜 」
「 きっとどこかで誰か見ているよ luckyboy 」
舞台上で彼らはキラキラな衣装を着て
歌って踊っているのに 、なんで私は舞台袖で
地味な衣装を着て見たままなんだろう 。
「 これからもなにわ男子の応援ー!」
「「 よろしくお願いします!!!!」」
「「 きゃああああああああ!!!!!」」
ファンから盛大なる歓声が聞こえる 。
ああ 、これは私に送られた歓声じゃない 。
" 選ばれた彼ら " に送られた歓声なんだ 。
なにわ男子にも 、 NANIWA ガール .にも
慣れない私はもう必要ないただのゴミだ 。
売れ残りは 、ゴミ箱へと破棄されるんだ 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!