第27話

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2021/02/28 05:34
角名 side





角名「ねぇ…俺も片付けやるから袋頂戴。で、気になってたんだけど……間宮さん、双子の事呼び捨てで呼ぼうとしてる?」


ゴミ袋を受け取るために間宮さんに近付き、そっと訊いてみる



あなた「あ、うん。そうだけど……急には難しいよね」


彼女は眉を下げ、少し困ったような顔をする








さっきから間宮さんが双子の事を呼び捨てで呼ぼうとしてるのは、ここに居る皆が気付いてる



そんなの双子からけしかけたに決まってる



でも彼女はそういうの、慣れていないんだろうな





何か必死な感じ。でも、それが……










____________いじらしくて…羨ましい








角名「じゃあさ、俺も呼び捨てで呼んでよ。間宮さんの事も呼び捨てしていい?
クラスも一緒なんだしさ「友達」って感じでいいよね?」


間宮さんの顔をじっと見つめる




彼女は「困った」ともう一度思うだろう。でも、今更俺の事だけ断る筈はないという自信があった





間宮さんはきっと、そういう性格だ……








あなた「あ、うん。私の事は呼び捨てでも、何でも良いよ。
えっと…倫太郎?だよね、角名くんの名前。
……倫太郎…スナリン?…、倫……倫くん…
あ、「倫くん」でもいいかな?
男の子に対していきなり呼び捨てはやっぱり難しいから…ね、」








____________、っ!……「倫くん」?





暫く俺の名前を繰り返し呟いていたと思ったら「くん」付けだけど、予想外に可愛い呼び名で呼ばれた





角名「、///へ、へぇ〜…。俺の名前知ってたの?まぁ別に…、それでいいよ」





思わず顔に熱が集まるのが自分で分かった





誰にも気付かれないように慌てて皆に背を向けて、片付けの手を動かす








角名「さっさと片付け終わらせて、勉強始めるよ」



「フゥ……」と一度ゆっくり深呼吸をしてから、気を取り直して皆に声をかけた















銀島 side





侑「っし、腹もいっぱいになったし。午後も気合い入るわ!」





角名「間みy____________、ん"ん…あなた。ここ、教えて」


あなた「ん、どこ?倫くん」


角名が開いた参考書を間宮さんが覗き込む





「「「__________________、!?」」」

 

皆の視線が2人に集中した





治「……あなた。どないした?いきなり角名の事「倫くん」やなんて…?」


あなた「えっ、変?……だった?」


侑「あなたが考えたんか?その呼び方」


あなた「あ、うん。そうだけど……」


侑「おん。可愛いで!あなたが考えたなら可愛い、可愛い!!」


小作「いや、何か……着目するとこ違うやろ……多分。アホやな侑」

銀島「……せやな。でも今はスルーしとき」





何や、今度は角名かいな。しかも「倫くん」って……



角名に似合わず可愛い呼び方やん。しかも角名のヤツ…あの間宮さんの事、急に呼び捨てしおったわ





間宮さんは……気にする様子、全く無しやな








けど何や?いつの間にそうなったん??





…てか、コイツら何か張り合うてん?





よう分からん……





よう分からんから、もうどうでもええわ








取り敢えず自分の事が一番や!!





勉強や!勉強!!

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