第5話

早く目覚めてくれないか?(新村コウ)
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2019/02/14 14:03
コウ「……」
ユキナリ「コウさん……あなたはもう……」
コウ「確実とは言えない!それに……俺まだあなたに謝って居ない…し」
俺達は死んでいるのにあなたの事を見ている
薬があれば…クソッ
コウ「早く……目覚…めてくれ……お願いだ……」
コウはあなたの手をそっと握った
その手は柔らかくてとても冷たい
その言葉を言っても聞こえ無いだろうなぁ……
死んでいるのに俺はあなたの唇にキスをした
『チュッ』
コウ「こんなので元気になるはず無いよなぁ…」
コウは泣いた
あなた、早く俺も行くから待ってろ
コウ「なぁ。あなた…覚えては居ないか?」
コウ「お前は昔俺と会ったことがあるんだ」
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あなた「えっと。ここはコウで……」
スラッと解ける問題
可愛い銀髪
俺は初めておまえに会った
窓を開け桜があなたの綺麗な髪につく
あなた「先生。これで合っているか?」
先生「あ、ああ。合ってるぞ……」
彼女はいつも飴を加えていてヤンキーっぽく見えるがそうでは無い
勉強熱心で心の優しい子だ
コウ「お前。凄いな……さっきの問題俺でも少し分からなかったぞ……」
あなた『って事は今日の奢りはコウだねぇ〜www』
コウ「仕方ないなぁ……」
あなた『よっし!』
コウ「そう言えばその飴何味だ?」
あなた『舐めてみるか?』
『ドキッ』
俺は少し頬を赤くした
そのまま舐めてしまったら間接キスになってしまうじゃないか……
コウ「頂く……///」
あなた「どぞどぞ〜」
『ペロッ』
コウ「ん!?(lll;º言º;lll)」
ドタリ
あなた『コウ!?コォーウ!』
彼女のいつも舐めている飴は毒の様な味の飴だった……
銀髪の髪を触りたい
優しい笑顔
もう会えないかと思っていた
だけど会えた
お前に会えて嬉しかった
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コウ「思い出したか……?」
コウ「俺はあの時お前に恋をしたんだよ……」
嗚呼。早く目覚めてくれ
俺はお前が居ないとダメなんだ……

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