深澤side
阿部の作戦に乗って早2週間俺は照が好きで阿部ちゃんは佐久間のことが好き…でも俺は知ってる。照は佐久間のことが好きで佐久間は照のことが好きだってことを…
【2週間前】
阿部「ねぇふっか、俺とさ手を組まない?」
深澤「手を組むって何すんの?」
阿部「ふっかはさ、照のこと好きでしょ?」
深澤「そうだけどなにか?」
阿部「反応薄いなぁ笑 本題なんだけど俺は佐久間
のこと好きなの。でもあの二人は両片思いな
んだよ。でも諦められないからタイミングが
悪い時に2人が離れられるようにしない?」
深澤「でもそれは2人にわる_______」
阿部「でも上手く行けば付き合えるんだよ?」
深澤「………わかった、一緒にやるよ」
阿部「そう来なくっちゃ。」
______________
こうやって阿部の作戦を実行しちゃってるって訳。照が泣いた日、照に俺に変えなって言ったけどやっぱりまだ気持ちは変わってないみたい。だって元気ないんだもん笑
それに最近、なーんか照のことが好きじゃないって言うか恋愛対象として見てないんだよねぇ…俺もしかしたら
_______阿部ちゃんのことが好きなのかもしれない。
だって佐久間といるところを見るとなんかモヤモヤするんだよね笑
あーあ…こんな作戦乗んなきゃ良かった。
岩本side
佐久間「ひかる、さっきふっかとなーにして…」
岩本 「なんでもないよ。俺ランニング行ってく
る」
無愛想に出てしまった言葉…本当はこう言いたくなかったのに。家から出る時、佐久間の悲しそうな顔が見えたが俺は佐久間になんて話せばいいか分からない。もし話しかけられてもきっとあの時の話を聞かれると思ったから。
30分後俺はランニングを終えシェアハウスに戻った。
はぁ…今日は暑かったな。それに気が乗らなかったから早く切り上げちゃったよ。
猛暑の中俺涼しい部屋に戻りたくて急いで扉を開けた。
すると少し先に見えたのは嫌な光景だった。
阿部が佐久間を慰めていたのだ。まだそれは見ていて少しモヤってするだけだったけど、佐久間の方に顔を向けると泣いていた。
佐久間は泣くことなんて滅多にない。佐久間の嫁グッズがいなくなった時しか泣かないだろう。
なんだか胸がモヤモヤする。もう佐久間のことは忘れたかったのに…
俺は2人がみていないと思って急いで部屋に向かった。
ちゃんと話がしたい。俺はそう思い、急いで自分のスマホを開いた。
【二人の会話】
他にも沢山俺の心配してくれたメッセージが来ていた。
佐久間…そんなに俺のことが心配で…
佐久間にメッセージを送って俺は屋上に向かった。
あとがき
今回はすこーし長くなりましたがあと1話ぐらいで終わりそうです!
今回も読んでくださりありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。