目黒side
実はさっき連絡あってもうすぐ家着くらしい
久々の大喧嘩だったから、どう仲直りすればいいかが全くわかんない
抱いてあげればいいのか、それとも第一声で謝ったほうがいいのか
ずっと頭の中で考えているうちに
ぴんぽーん
「来た」
深澤「っし、おじゃましまーす」
「ふっかさん、ありがとうございます」
深澤「いいのいいの、」
「あなたちゃん、おいで」
あなた「コクッ」
名前を呼ばれればこっちに歩いてきたあなた
その目には涙いっぱいで
「あなた、ごめん」
さっき考えてたのが、馬鹿みたいに思えるくらい、あなたの顔見たら咄嗟に謝った
あなた「コクッ」
深澤「ってかさーどーしてこうなったの」
「あー」
〜回想〜
あなた「れんくん!」
目黒「ん、なに」
最近はテレビによく出させてもらうから疲れとかも溜まってきてて冷たい返しに
そこの時点では、あなたがごめんって謝って終わったんだけど、何分か経った時に気を利かせてご飯とか持ってきてくれて
でも、俺がソファから降りなかったからあなたが、手を引っ張ったんだけどそれすらもイライラしてる状況
あなた優しいんだよ
こうなっても怒りはしない
でも、まだまだ小学生なんだよ
目に涙を溜めてこっちを見つめる
「なに」
あなた「れんくん、遊ぶって言った」
あーそっか、って思ったけどこんな状態で遊べるわけがなく
「今の状況見れば遊べねーの分かるだろ」
て感じでまたまた冷たく返したらもう限界だったのか嗚咽しながら泣いて
で、「蓮くんなんか大っ嫌い」って言葉を
まぁ俺がダントツ悪いよな、、、笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。