私は今まで誰にも助けてもらえなかった。
先生にでさえ。
このことを言ったら誰もが私から離れていく。
それは…彼女たちからいじめられたくないからだ。
彼女たちは中学の頃私に言った。
弱い私は何も言えず、
周りの人を傷つけることも出来ず、
自分だけが傷付けばいいと思って生きてきた。
他人に迷惑などかけたくない。
それに、誰にもいじめのことは話したくない。
誓ってきたけれど…
【廉の家】
【廉の部屋】
ちょ、ストップ!ねぇ!ストップ!
男の子の部屋…だよね…?
いいの?私が入っても…?
てか初めてなんだけど…ねぇ!
唐突にきたぁー!!!!
(なんなんコイツ←by作者)
い、言った方がいいのかな?
でも…彼も私から離れて行ってしまったら…
どうしよう…
急に握手されたからビックリした…
男の子との免疫ないから…余計に…。
ど、ど、どうすればいいのー?!?!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。