廉があなたの元に行く数分前のお話
廉side
いつものように昼飯を一緒に食おうと思ってあなたのクラスまで行き名前を呼んだけどいつもと違う態度のあなた。
俺の顔をチラッとみて違う方向をみたあなた。誰をみたのかと思ったらやっぱり彼女たちだった。
俺はすぐにわかった。
あいつらがあなたになにか言っているんだろうと。
そう考えていたら俺に気づいたみなみがあなたの元へ行った。
でもすぐにあなたは廊下に出て走って行ってしまった。
そんな彼女を呼び止めることもできず見てたらみなみが来て
それだけ伝え、あなたの元に行くより先にかれん達に言おうと思ったのだが…いない。
キョロキョロ教室を見渡していると廊下の方からケラケラ笑う声と共にお目当ての彼女達がこっちにきた。
あんな低い声久しぶりに出したなぁー
こうして廉はあなたの元へ歩いて行ったのでした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。