小学3年の頃からいじめられてきた私。
なぜ彼女達のターゲットになったかはこの時は全く分からず、いじめというものも半年後に知った。
初めは教科書や家から持ってきた本。
筆箱やノートなどの学用品などを隠されていた。
でも学年が上がるにつれどんどんエスカレートしていった。
中学に上がったらクラスが離れてなくなるだろうと思ったけど、クラス表では3年間とも彼女達と同じクラスだった。
私がいじめられていることを知った先生は他の先生に話さず対処してくれなかった。
だからといって親には言えない。
高校に行ったらみんな離れ離れになると思って遠い高校を選んだのに彼女達はついてきた。
私は彼女達からのいじめから離れることはできないのではないかと強く思うようになった。
気が弱くて他人から言われたら否定できない性格の私。
だから彼女達に抵抗することもできず時は過ぎていった。
【ある日】
私は彼女達に女子トイレに連れてかれた。
バタンっ🚪ガチャ
私たちの光景を見ていた人がいた。
3人が出て行ってしばらくした頃。
とっくに授業は始まっている時間だった。
私は名前も知らない彼に腕を引かれて学校を後にした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。