テオside
そういい残して自分の家に帰ってしまった
声が、出ない。
嫌だって。何でだよ
わかんないよじんたんが。
俺はずっとじんたんと一緒にいたい。
病気だったら何で一緒に入れないの?好きだから最後の最後までずっと見守ってたい。
そ、言いたいのに…
やっとの想いで出た声は小さくて
きっと、じんたんには聞こえていない
俺はその場でしばらく泣き続けた
道を通っていく人達にチラチラとみられる。
全く、成人男性が情けないよな、、
でも止まらなかった。次から次から涙は溢れて。
やっと少し落ち着いてもその後多分1時間位はじんたんの家の前にいた
実は期待してたんだ。
じんたんは優しいからずっと待ってれば家から出てくるんじゃないかって。
でも甘かった。
結局じんたんが家から出てくることはなかった。
じんたんは本気なんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!