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2021/07/10

第4話

お風呂

取り敢えず全員の自己紹介が終わった。
それでもまだ、警戒は解けないがまあ、いいだろう。

「クシュッ」

緑色…みどりくんでいいか。
みどりくんがくしゃみをした。
他にも、少し震えていたりしている。
ここに入ってから、まあまあ時間がたっていたので、風邪をひいてしまうかもしれない。
みんなに服を脱いでおくように言って、お風呂へ準備に行った。
シャワーを暖かくしつつ椅子と桶を四つ出す。
次いでにそこら辺のタンスから、昔着ていた子供服を出す。
ピッタリ4着あったため、そのまま脱衣所へ戻った。

戻るとなにか騒がしく、ドタドタと音が聞こえる。
扉を開けると、フードを掴んで逃げ回るみどりくんと、それを追いかけるきょーさん、アワアワしているレウに、のほほんとそれを見つめてるコンタミがいた。

「…なに事?」

思わずぼそっとつぶやく。
すると、聞こえていたのかコンタミが振り返って状況を説明してくれた。

「服を脱いでてって、らっだぁ…さん?言ったでしょ? それで俺たち3人は上半身は脱いだんだけど、みっどぉが脱ぎたがらなくてねぇ。」

「いつまでも脱がないみっどぉに、キレたきょーさんが追いかけ始めたんだよ。」

そう説明された。
手に持っていた着替えをカゴに入れて、未だ走り回る2人の腹回りを担いで持ち上げる。
ぐえっと声をあげて大人しくなった。

「ぽまえら〜、何やってんだぁ〜?」

ギクッと動きを止める二人を見て((今だ!))と思い、服を脱がす。
腕の中で諦めたみどりくんは、少しだけ不貞腐れていた。
他の2人にも来るように言い全員でお風呂に入る。
子供たちにまず掛け湯をさせる。
ちなみに俺は洗うだけなのでTシャツ長ズボン(折ってる)だ。

まずはみどりくんときょーさんの二人を座らせる。
コンちゃんとレウは、少し大人しく待っててもらう。


2人に目を瞑るように言って、お湯をかける。
それから何度もシャンプーをつけて洗い始めた。
村ではきっと風呂にもはいらせてくれないし、そもそもお湯は貴重だったのだ。
ゴシゴシと洗っていくにつれて、着いていた土などが取れたのか二人の髪の色が変わった。
きょーさんは光の当たり具合では金色に輝く茶髪に、みどりくんは薄い栗色の髪になった。
コンちゃんとレウもそれに驚いていて、本人も頭に手をやって髪をつまんだりしていた。

次はコンちゃんとレウを洗う番だ。
その間にきょーさんとみどりくんには泡立てたスポンジを渡して、体を洗ってもらう。
首を傾げる2人にあっと思って洗い方を言っておく。
そしたら2人とも楽しそうに体を洗い始めたので、他の2人の方へ戻った。
2人は大人しく待っててくれたので、早速洗い始める。

同じように何度もシャンプーをつけて、汚れが落ちるように洗う。
さっきと手順は一緒なのだが、レウの髪は肩より長かった。
だから少し時間がかかってしまう。
拾った時、レウの髪が長いのと目が大きいので、一瞬女の子かと思ってしまったのだ。
何となく2人の髪にはリンスを塗ってしまった。

そして洗い終わったので2人にも泡立てたスポンジを渡す。
俺は、背中など洗いにくいところや、洗い残しなどを丁寧に洗っていく。
体はやっぱり細くてボロボロだった。
打撲が全員多かったが、切り傷もあったし火傷跡もあった。

思わず下唇を噛んだ。
こんなに傷もあって痛くてたまらないはずなのに、この子達は平然と体を洗うのだ。
あの時は自分以外、こんな奴は生まれないだろうと思っていた。
でも違った。
無我夢中でその背中を洗っていたが、ハッとして我に返る。
みんなに慌ててお湯をかけてお風呂に浸からせた。


その後、みんなをお風呂から出して体を拭いてから簡単な手当をした。
あの怪我だから、まだ何日か治療は必要だろう。
それに早く怪我を治すには、沢山ご飯をだべることだ。
食べやすいものを作ろう。それなら食べてくれるはず!

そのまま俺はウキウキでキッチンに入った。