無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

231
2021/07/20

第7話

おはよう

バタバタと騒がしい騒音に目が覚める。
はて?うちはこんなにも騒がしかったのだろうか。
まだ覚醒しきっていない頭で考える。
しかも、いつの間にかベットで寝ていた。

その時、バタンと部屋の扉が空いた。
入ってきたのは、赤毛の少女……ではなく、レウだった。
そこで思い出した。
確か昨日、捨てられていた子供を拾ったのだ。
雨の降る中、殆どが意識をなくし息絶えそうだったところを助けたのだ。
ぼーっとしていると、レウから近づいてきて目の前で手を振られる。

「起きてる?」

こくんと頷く。
そういえば俺、朝苦手だったわ。ガハ。
それに察したのか、レウは笑って今の状況を教えてくれた。

「おはよう、らっだぁさん。今ねコンちゃんがご飯を作ってくれてる。」
「どりみーときょーさんが洗濯をしてくれてて、俺がらっだぁさんを起こしに来たんだ。」

そういった後、少し顔を暗くして「勝手に食材使っちゃってごめんなさい。」と謝られた。
俺はそれに微笑んで、

「おはよう、レウ。全然大丈夫だよ。起こしに来てくれてありがとう。」

とレウの頭をポンポンと撫でた。
レウはそれに驚いたのか知らないが、少し呆けてからニコッと笑った。
その後、着いてきて!とでも言うように俺の前を小走りで駆けていく。

まず行った先は洗濯機のあるお風呂場付近だった。
そこでは黄色と緑の2人がせっせと働いていた。
二人の手際はとてもよく息があっていた。
俺が来たことに気づいた2人は、手を止めて俺の方を向いた。

「おはよう」

と挨拶をすると、元気な挨拶と、控えめな挨拶が聞こえた。

「おはよう!らっだぁ。」
「オハヨウ、ゴザイマス…。」

そう言ってそのまま手渡されたのは、昨日濡れっぱなしでずっと着れていなかった羽織とマフラー、ニット帽だった。
乾かないだろうな、と諦めていたのだかどうやら奇跡があったらしい。
1日ぶりくらいのそれらを纏えば、ようやくしっくりきた。
たったの1日くらいなのに、久しぶりな感じがして腕をバタバタと動かしてみる。
すると、何故かお日様の匂いがして、首を傾げた。

「あれ?なんでお日様の匂いがするの?」

ここ数日は雨だったし、外を見てもまだぽつりぽつりと降っている。
そう考えると不思議なことがあった。
ここにある洗濯物はほとんど乾いているし、うちには乾燥機がない。
乾燥機を使ったとしても、きっと太陽の匂いはしないだろう。
そんなことを考えていると、きょーさんが納得したように手をぽんと叩いて声を出す。

「俺、光の能力持ってるから。」

そこで今度はこちらが納得した。
この4人は能力を持っていたのだ。
能力とはある日突然不思議な力を持った人間が現れ、その力を能力と呼んだことが始まりだ。
その能力を持ったモノは髪の色や、目の色が変わるという特徴がある。
というかなんで1番初めに気づかなかったのだろうか。
めっちゃ目の色カラフルだったわ。

ちなみに、俺も持っている。
持っていることに気がついたのは、この館に来てからだ。
俺の能力は「青鬼」
発動している間、足は遅くなってしまうが普通の人間の何十倍もの力が出せるというものだ。
普段は少し力が強いくらい。
あと能力ではないが耳がいい。


その後、きょーさんに詳しく聞くとやっぱり全員持っていたらしい。
そして洗濯物を乾かしたのもきょーさんだと改めてわかった。
ありがとう。とお礼を言って同じように二人の頭を撫でた。
そして、3人を連れてこんちゃんの元へ歩き始めた。


「コンちゃーん!」

と叫んでドアを開く。
中では、既に朝食の準備ができていた。
遅いよー。と少しムッとするが、また笑顔に戻って、じゃ、食べよ?と言ってくれた。
昨日と同じように席に着いて、手を合わせる。

「いただきます。」

「「「いただきます!」」」「イタダキマス」

作ってくれたのはサンドイッチだった。
野菜も沢山入っていて、とても美味しかった。
いつもは全くお腹に入らないご飯も、これなら沢山食べられた。
あっという間にサンドイッチはなくなってしまった。

みんなでご馳走様をして、片付ける。
さて、今日は何をしようかな。