第6話

おやすみ
926
2021/07/20 10:34

ご飯を食べ終わった4人は、疲れたのかコクリコクリと船を漕ぎ始めた。
みどりくんなんかはスプーンを持ったまま寝ようとしてるし、レウは机に突っ伏していた。
笑いを零しながら、客人用の部屋に連れていく。
無駄に広い館だから、ベットや部屋も沢山あった。
今までほとんど使うことのなかった部屋がようやく使われることとなった。
一人一人をふかふかのベットへ寝かしていく。
もう、すっかり深い眠りに落ちた四人を見ていると、自分も眠たくなってきた。
今日は立て続けに色んなことがおきたのだ。
もう何回館を往復したか分からない。
12時を過ぎると眠たくなってしまうシンデレラな俺は、ほぼ目を開いていない。
椅子に座ったままだと体が痛くなってしまうが、もう動きたくない。
ギシギシと音を立てる椅子に、もう一度深く座り直した。
そしてベットで眠る四人をもう一度見回してから言った。

「おやすみ。」




「いい夢、見ろよ。」



俺は瞼を閉じた。


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