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第8話

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2019/12/08 03:49

なな『ねぇねぇあなたちゃん!』

あなた「は...はい...。」

なな『今日どうする?』

あなた「え...どうするって...」

なな『放課後、やるでしょ?』

あなた「......」

なな『無視してんじゃねぇよ』

あなた「っ...ごめんなさい...」

この人

ワイワイ

ゾムの声!

...と、他の人達の声

会いたくない

怖い

何されるかわかんない

ゾム『あなた!?』

あなた「えっ、あっ...」

なな『怖かったぁ〜(泣)』

怖いのはこっちだよ

??『またお前ななに手出したんか』

なな『(ニヤッ)』

あなた「っ......(ビクビク)」

ゾム『あなたはそんな事せぇへんって!』

あなた「すいませんでした!」ダッ

ゾム『あなた!?』

ごめんなさい

守ってくれたのに

やっぱり私は

生きてる価値なんて

ゾム『あるから!簡単に死のうとすんな!』

あなた「ゾ......ム......」

ゾム『俺は死なれたら困る言うたやろ!』

あなた「私はもう嫌!今まで誰かを信じては裏切られてきた!」

あなた「怖いの!嫌いなの!私も!周りの人達も!」

あなた「ねぇ、ゾムはさ、裏切られた事ある?ずっと仲良かった、信頼してた人にある日突然裏切られる気持ち!分かる!?」

ゾム『...分からへん』

あなた「ねぇそうでしょ!?分かるわけないよ!」

あなた「なのに...今度は...」

そう

あの時の主犯は

私を裏切るよう促した主犯は

なな先輩

あの

なな先輩






ドクン...ドクン...

ズキッズキッ

ガンガンガンガン

『あははははっ』

『ねぇもう話しかけないでよw』

あなた「あ、嫌だ...嫌だ!もう、そんな目で見ないで、そんな事言わないで!」

『今まで全部演技に決まってんでしょ』

『そういうことw』

なな『ねぇ、今どんな気持ち?』

なな『絶望?悲しみ?』

あなた「嫌だ!嫌だ!もう...私を見ないで!」

ゾム『あなた!?大丈夫か!?』

あなた「ねぇ、私は」

あなた「何で生きてるの...何で、何で...」

ゾム『幸せになるためやろ』

あなた「私は...私なんか...」

ゾム『私なんかちゃうやろ!』

あなた「ゾムに何がわかるの!」

ゾム『分からへんけど!』

あなた「じゃあなんで...」

ゾム『あなたは中学の時いつも何されても笑っとったやろ!辛くてもいつも1人で屋上で泣いとったやろ!』

あなた「なん...で...」

ゾム『見てたからや!』

あなた「でも...」

ゾム『中学ん時な一時期あなたと同じ学校やってん』

あなた「え...?」

ゾム『分からんやろw』

あなた「え、え?」

ゾム『そん時はまだ背も小さくて髪も長かったからなw』

あなた「......」

あの時の

一時期

私が屋上で泣いてた時

話しかけてくれた男の子

あなた「ゾムだったんだ...」

ゾム『おう!』

あなた「......」

言葉が見つからない

ゾム『あん時から好きだった。ずっと』

あなた「そんな...簡単に好きとか言わないで」

ゾム『前も言ったやろ。生きててって』

そうだ、相談に乗ってもらってた時

生きてて。死んじゃダメやって

なんかあったら絶対僕が助けに行ったるからって

ゾム『約束、守るから』

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