画面に映っていたのは、放課後出会った背の高い男の人だった。あの改造学ランを着ていた怖そうな人。
何で私の家を知っているのだろう、何で私を今尋ねて来たんだろう、と次から次へと疑問が浮かんでくるが、今はそれどころではなかったので、取り敢えず用件だけでも聞いておこう。
応答ボタンを押して、震える声でなんとか話す。
怖かった。さっきあんなことがあったので、とてもじゃないが「はい分かりました」と言って易々と入れられるような余裕は無い。
だけど、もしそれが彼にとって大事な話であった場合外で話させるのもあれだろう。仕方がないからせめて玄関くらいまでは入れてあげようかな。
私はハンカチで手汗を拭きながら玄関までゆっくりと歩んで行った。ここまでの時間が途轍もなく長く感じられた。
慎重に鍵を開けた時だった。鍵を開けたガチャリと言う音に反応した彼はいきなりドアを手で掴んで無理矢理開け放ったのだ。ビックリした私はその場でバランスを崩して何歩か後ずさってしまった。
彼は乱暴にドアと鍵を閉めて、ズンと大股で一歩、玄関に入った。私は恐怖のあまりその場に尻餅をついてしまった。
すぐに靴を脱いで、私に合わせてしゃがんだ彼。どことなく機嫌が悪そうに見えた。さっき会った時よりも目付きが鋭くなっている気がするし、眉間に皺が寄っている。
彼から発された「仕置き」と言うワードに一瞬冷や汗が出た。何をされるのか全く想像がつかないからこそ余計に怖く感じてしまう。やはり未知と言うのは怖い物だ。
彼は私の肩に手を置いて、そのままの勢いで私をその場に押し倒した。因みに、私達がいるのは現在進行形で玄関である。うそ、玄関で押し倒しちゃうの…?
彼はその端正で、思わず見つめたくなるような整った顔を私に極限までズイっと近付けた。少しでも動いたら…彼とキスしてしまうのではと思うくらいの近さだった。
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ごめんなさーーーーーーーーい!!!深夜に書いたせいで滅茶苦茶な上に下品になってますね!!!!すみません!!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!