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第5話

隣人。
59
2018/04/15 04:49
そのときはまだ

あのキスの意味を知らなかったけど…


ピーンポーン


!阿部さん!?

「はーい!」

「あ、こんにちは。夢花。」

え。

いきなり呼び捨て…!?

「こ、こんにちは。えっと…」

「あ、ごめんごめん。下の名前教えてなかったね。秋良だよ。季節の秋に、良いの良。」

「あ、秋良…くん。」

「呼び捨てにしてよ。」

「え。」

「あ…きら…?でいい、…の…?」

「うん」

?なぜ満足そうに笑っているのか…

「あ、上がってよ!お茶だすね!」

「え、あ、じゃーお言葉に甘えて。おじゃましまーす」

「そ、そういえば。秋良。」

「ん?」

「何で…この前…私に…その…き、…キス…したの?」

「え?あーあれ?」
「面倒かもしれないけど。オレと夢花は隣人になるわけじゃん?」

「う、うん」

「でさ、疲れるときとか、あるはずじゃん。」

「うん」

「だからさ、そのときはまたキスさせてよ。」

「…は?」

「オレねー疲れてるときとか誰かとキスしないと死にそーなんだよねー」

それ…秋良がドs…って意味…?

そんなわけないか!

「で、でもなんで私?他に女の子いるはずじゃ…」

「オレ夢花のこと気に入ったから
(ニコ)」

き、気に入った!?

「もしかしたら、毎日来るかも。」

「え!」

「場合によっては、1日に何回も来るかも」

「え、えぇぇぇ!」

そ、そんな!

心臓が持たないよ…!?

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