第4話

過去。
54
2018/04/15 04:38
小6のとき。

秋良は私の隣の家に引っ越してきた。

「カッコいいわよ~」

「もう、イケメン!この年なのにホレちゃうわ~💕」

と、お母さんのママ友が

口を揃えて言っていたから

実際に見に行くことにした。

と、思っていたのけれど。


ピーンポーン


「すみませーん!誰かいらっしゃいませんかー?」

わ。

めっちゃ美声やん…

「はーい」

どんな子なんだろ…。


ガチャッ


「はい」

「あ、はじめまして!滝沢さん家のお隣に引っ越してきました。阿部です。よろしくね!」


ドッキーーーンッッッ

な、なんだ今の笑顔は。

ま、眩しすぎる…!!!

「は、はい!よ、よろしくお願いします!た、滝沢夢花です!」

「ははは。何で敬語なの?同い年でしょ?」

「あ、はは。ですyn…むぐっ」

え。

今。

私。

キス…されてる…!?

うっそ!?

このイケメンに!?

「ふあっ…」

「ん?初めてだった?ごめんね?」

は、恥ずかしすぎて言葉が出ない…

「ま、普通、って言ったところかな。」

「ほへ?」

「いや。なんでもない。またくるね!」

「ふにゃ~」

ヤ、ヤバイ。

よりによって

あんなイケメンと…

キ、キスを…!!!

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