………………ん……ここ、どこ、、?
あ、起きた?あなた、階段で倒れたそうよ。3年生の水井健君が運んでくれたのよ。
ーあ、あの人、水井健って言うんだ。
しかも、先輩。ー
意識が薄れていく中で微かに、でも、確かに見えた私を助けてくれた人。頼もしい手で私を支えてくれた人。
どーしたの?大丈夫??
あ、はい
先生に声をかけられて我に返った
あなた、新入生よね、名前は??
あ、花野詩織です
詩織ちゃんね。
倒れたのは貧血のせいだと思うから、心配しないで大丈夫よ。
それにしても、災難ねぇー、何も入学式の日に倒れなくても…詩織ちゃん、昔から倒れやすいの?
あ、はい。小さい頃から貧血持ちで…
中学の頃もよく倒れてて…
そうなの?それは、大変だったわねぇー
中学の保健室の先生はどうだった?優しかった?
はい!!美智子先生は、何でも相談にのってくれたり、心配してくれたりしてくれてたんです!
え、美智子先生??
……………?はい、もしかして、知ってるんですか?
えぇ、美智子ちゃんとは同い年で、仲良かったのよ
そうだっんですか!
私、美智子先生に言ったんです、中学の頃はたくさんの人に迷惑かけたし、心配もかけたから高校では、誰にも迷惑も、心配もかけないって。
そーなの
そしたら、美智子先生が、頑張るのもいいけど無理しちゃダメよって言われちゃった
うふふ、美智子ちゃんらしいわね、
詩織ちゃん、もし、きつくなったりしたら、絶対に先生に言うのよ?……………
あ、そーいえば、自己紹介してなかったわね、私は、上林木葉(うえばやしこのは)っていいます、よろしくね✨
あ、はい、よろしくお願いします!!
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最後の審判
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。