𝐓𝐀𝐄𝐇𝐘𝐔𝐍𝐆 𝑠𝑖𝑑𝑒
スアちゃんが亡くなってから数日、
ヒョンは復帰した。
随分とやつれた姿で。
僕は、自分の家に帰るようになった。
でもあなたはスアちゃんのことを随分落ち込んで
ご飯が食べれなくなった、
僕もスアちゃんのことがあってから、
さらにあなたに過保護になった。
仕事で疲れても、必ずあなたの病室に立ち寄る、
だって、あなたに会えるだけでその1日は
幸せなものになるんだから。
僕はあなたに会える時が1番幸せなんだよ。
あなた、君って人は僕にとって1番特別なんだ。
変わったところはない?具合は悪くない?
毎日のように聞くこのセリフは
口癖のようになってしまった。
はやく、一緒にあの海へ行こう。
余計な心配は少し忘れて。
たとえ今はそんな理想から遠ざかっていても
僕達心だけは同じでしょ?
毎日鏡みたいに僕はあなたを確認する
昨日と違うところはないか、
顔色はどうか、
毎日見るんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。