俺はナツ・スノーカルです
あなたは誰ですか?
ほう、僕のことを知らないとは
僕の名は…いや、やめておこう
聞かない方がお前のためだ
はい…?
お前の世間知らずに免じて
僕のことを好きに呼ぶことを
許可しよう
噂とか世間話には
興味無いんで
お前は新入生か
そうっすね
ツノ太郎は何年生ですか?
ツノ太郎…?それは
僕のことか?
はい
…く、はははっ
(笑いだした?)
僕のことをそのように呼ぶとは
とんだ恐れ知らずの奴のようだ
(好きに呼べっていったのはあんた…)
まぁいい、好きに呼べと言ったのは
僕だ、お前に僕をその珍妙なあだ名で
呼ぶことを許そう
それはどーも
僕は3年生だ
…みたところお前は
結構な魔力を持っているとみえる
…なんでそう言いきれるんです?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!