なーくんside
先程から時々揺れます…なにがあったんだろ…
『いた!』
【他の班に連絡するね】
〔ここの座標は?〕
[6415-5146]
『リスナーですよ』
《助けてもらってばかりだったんですよ。だから助けに来ました。他のリスナーも沢山いますよ》
【特定は出来ました。ですが、あの脱獄のTwitterはTVでも有名になっています。】
【ですけど、警察は動きません。】
【はい】
『どれだけ危険かは分かります。けれど、私達も貰ってばかりじゃ嫌です。脱獄したらLIVE…してくださいよ』
[この子が回収するような子だと思います?いつもフラグ立ててはそのままですよ]
〔連絡が来た。脱獄班からだよ 抜け穴が貫通したらしい。皆とそこで集合だよ〕
【計画的に動きましょう。今からマイクを全ての班に繋げます】
《今が18時、あと六時間後に決行するよ。それまでに抜け穴に集合。なにかあったら連絡して。それと見張りには気をつけて。見つかったら終わりだよ、でも武器を持ってるから大丈夫かな?とにかくなにかあったら連絡してね》
バキィィ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!