第8話

07 幼なじみ
46
2021/03/19 23:27


後ろを振り向くと、大我くんがいたー



you
大我くん!
京本大我
さっきの人は…?
違う高校の子だよね?
you
あー、幼なじみみたいなものかな?
京本大我
すごく仲良さそうだったけど…
you
見てたんだ…
京本大我
うん…
you
誤解される前に言っておくけど、
北斗は音楽科に通ってて、
ちょっと音楽の勉強教えて
もらってるんだ!



大我くんは、黙っているがきっと、





言いたいことがありそうだー




私も指輪のこと…




聞きたいけど…なんとなくこの空気では




聞きづらくてー




会話もなくピアノ教室に入っていくー






大我くんは、小学生のレッスンを手伝っていたー



私は1時間ぐらいピアノを弾いて帰ろうとするー



京本大我
もう帰るの?
you
うん、
木曜日は、予定あるから…
京本大我
そっか…
お疲れ!
you
さよなら^ ^
京本大我
また明日ね


少し寂しい気もするけど、私はピアノ教室を出たー




you
お邪魔します!



そういって私は北斗の家に上がったー



木曜日は決まって北斗の家に行くー




そこで音楽のこと、教えてもらっているー




松村北斗
どうぞ!
今日、ご飯食べていく?
you
うん^ ^
松村北斗
わかった!
お母さんもそのつもりだから!
you
あのさ…
早速なんだけど…
ここわからなくて…
松村北斗
んー、どれどれ?
これかー!



私のわからないところも丁寧に北斗は教えてくれるー



you
そういうことなんだ!
ありがとう^ ^
松村北斗
そういえば噂で聞いたんだけどさ、
あなたのところのピアノ教室、
閉めるらしい話聞いたんだけど…
you
うん…
いろいろ先生もあってさ…
他の生徒さんは3月で終わり!
私は高校卒業まで見てもらうことに
なったんだ!
松村北斗
そうだったんだ…
閉めるなら、あなた、
困るだろうと思って…
you
うん…
それは先生もわかってくれてて、
でも、他の教室と併用したら
どうかって言われてて…
松村北斗
で、悩んでるの?
you
…うん、
もっとレッスン増やしたいんだけど、
これ以上先生に負担もかけられないから…
松村北斗
俺に出来ること
あったらいつでも言って!
you
ありがとう^ ^
でさ、ここ…



気がつけば、夕食の時間になってて、



私はご飯をいただいたー



遅くなった日は決まって北斗が送ってくれるー










松村北斗
あのさ、これ!
今度の土曜日なんだけど、
チケットもらって…
よかったら一緒に行かない?


それは、私の好きな



クラシックのコンサートチケットだったー




you
行きたい!
私も行きたかったんだけど、
1人で行くのもなって
思ってたんだよね…
松村北斗
じゃあ夕方迎えに行くから!
you
うん^ ^


北斗は、私のことをよくわかってくれているー



お母さんと私の関係もー



ピアノ教室のこともー



もともとは、北斗と同じピアノ教室で、


そこで知り合ったー



お互い周りの期待に応えるために


しんどくなってたときに、



たまたま公園で出会って、



そこで話して、仲良くなっていったー



北斗だからわかってくれるー




そんな気持ちが通じあったからこそ、



私はまだピアノを弾いているんだ、きっとー





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