次の日の昼休みー
クラスの女の子たちが大我くんの話をしていたー
左の薬指ってー
昨日はしてなかったと思うけどー
クラスの女の子たちは、
しばらくして教室に戻ってきたー
本人がいないことだったら
みんな本当好き勝手に話すんだ…
でも、私も、左薬指を確認したくなっていたー
昨日までつけてなかったよね…
そう思って窓の外を見ていると…
京本先生が帰っていく姿がみえたー
今日は帰るんだ…
そう思っていると、
休み時間の終わりを告げるチャイムがなったー
放課後、いつものようにピアノ教室に行くー
バスを降りて、歩いていくー
私は時計を見るー
時間はまだあるー
私は北斗を大我くんといったパフェのお店に
連れて行ったー
店員さんが来たー
店員が注文を取り終わると…
北斗はだいたい私の好き嫌いを知ってるー
そんなたわいもない会話ー
食べ終わって店を出ると、一度別れたー
北斗が見えなくなると、
大我くんがどこからかやってきたー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!