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第16話

結果報告。
早くここから出たい。

一刻も早くこのホテルから出たい。

生意気なガキにキスされたなんて。

絶対にあってはならない。

自分のプライドが許さない。
リヌ
リヌ
もしもし?
早く迎えに来て。
「了解しました。」












黒の上着を羽織る。

あんな事…早く忘れたい。

ふと、鏡の自分と目が合う。

視線を落とす。
リヌ
リヌ
(…マジで付けられたじゃん。
…どうしよ。)



“プルルルルルル”



「到着しました。」
リヌ
リヌ
分かった。
車に乗る。

いつもの車のはずなのに、

何故か違うように感じる。
リヌ
リヌ
今は現実を見たくも無い。

真紅のスマホをいじる。

「到着しましたよ。」
リヌ
リヌ
ありがと。
いつものHIMMEL本部。

兄さんにこの屈辱的な跡は見せたくない。
センリ
センリ
どうだった?
リヌ
リヌ
…ごめん。
失敗した。
センリ
センリ
何かあったのか?
センリ
センリ
お前…
首を隠していた手を強引に解かれる。
リヌ
リヌ
ちょっ…何すんの!?
センリ
センリ
それ…キスマじゃん。
リヌ
リヌ
センリ
センリ
アイツにやられたのか?
リヌ
リヌ
認めたくない。

私が負けたなんて。
センリ
センリ
…悪かった。
予想外の兄さんの反応。
リヌ
リヌ
なんで謝るの?
センリ
センリ
俺が行けば、お前をこんな目に遭わせる事は無かった。
リヌ
リヌ
…兄さん…
兄さんはいい人。

いい人過ぎる。

義理の妹に過ぎない私に

ここまで温かく接してくれる。



リヌ
リヌ
兄さん。
私は大丈夫だから。