第79話

# 79
3,230
2020/03/26 10:00
横浜流星
横浜流星
な、何言ってるの?
山田涼介
山田涼介
だから...俺は、あなたと付き合いたいなって思って...
あなた

な、なんで私...!?

竹内涼真
竹内涼真
そうだよ、さっきも言ってたけど挨拶以来話したこともないんだろ...?
山田涼介
山田涼介
ないけど...でも直感で感じたんだ、俺はこの人じゃないとダメだって
横浜流星
横浜流星
.......
山田涼介
山田涼介
要するに...一目惚れってやつ?
竹内涼真
竹内涼真
なんだよそれ...
あなた

私...涼介くんのこと全然知らないし...まずは、知ってから...

山田涼介
山田涼介
...そうだよね、ごめん突然
あなた

ううん、私は仲良くなりたいなって思った...から...

山田涼介
山田涼介
ほんとに!?ありがとう...!!
横浜流星
横浜流星
.......

涼介とあなたが仲良くなっているのを見て


流星は



流星 side


面白くないな...


なんで初対面くらいのこいつが


一日でこんなに距離縮めてるんだよ...!


もし本当にこいつがあなたと付き合ったら...


どうしよう?


僕ももっと頑張らないといけない...




まっけんは...どう思ってるんだろう?




と思っていた











流星がふとまっけんを見ると


こちらを見ていたまっけんと目が合った





横浜流星
横浜流星

流星が見ているとまっけんはすぐに目を逸らした
































































委員会が終わるとみんな帰り支度を始めた



山田涼介
山田涼介
あなた!一緒に帰らない?
あなた

涼介くん...えーと...

山田涼介
山田涼介
いいじゃんいいじゃん、これを機に仲良くなろうよ


まっけんと帰りたかったけど、私は


涼介くんの誘いを断りきれずにいた


すると










千葉雄大
千葉雄大
...あなたちゃん、ちょっと確認してもらいたいものあるからこっち来てよ、
あなた

え?あ、はい...


千葉先輩がそう声をかけてきた


私が涼介くんに手を合わせると涼介くんは


仕方ないという顔で教室を出ていった







あなた

千葉先輩、なんですか?

千葉雄大
千葉雄大
あ、ごめん、用はないんだよね
あなた

え?どういうことですか...?

千葉雄大
千葉雄大
いやさ、なんか困ってる感じだったから
あなた

それで...わざわざ私に声をかけてくれたんですか?

千葉雄大
千葉雄大
うん、そうなんだけど...
迷惑だった?
あなた

いえ!全然です!!
むしろありがたかったというか...でもこんなこと言ったら涼介くんに失礼か、

千葉雄大
千葉雄大
あはは、とりあえず行ってきなよ
あなた

はい、ありがとうございます!


私は千葉先輩に背を向けて


教室を飛び出した















































下駄箱に行ってまっけんの靴があるか確認する



あなた

よし、まっけんの靴はある...


私がそう独り言をつぶやいていたその時









広瀬すず
広瀬すず
そういえばさ、まっけん...彼女さんと別れたんだよね?


階段を降りてくる音がして


そんな声が聞こえてきた




まっけん...?


彼女さん...?


しかも女の子の声...


まっけんと一緒に来てる...?







私はそう思い咄嗟に身を隠した







 階段を降りきって、廊下を歩いてこちらに来る音がする
新田真剣佑
新田真剣佑
うん、別れたよ
広瀬すず
広瀬すず
やっぱりそうなんだ...
じゃあ、今は好きな人とか...いるの?
新田真剣佑
新田真剣佑
好きな人か...いる...のかな...
広瀬すず
広瀬すず
なに?その曖昧な表現 笑
新田真剣佑
新田真剣佑
よく考えてみたら...いるような...いないような...
広瀬すず
広瀬すず
だからなんなの笑
新田真剣佑
新田真剣佑
気になる人、ならいるって感じかな
広瀬すず
広瀬すず
気になる人...そっか、いいと思う
新田真剣佑
新田真剣佑
ありがとう
広瀬すず
広瀬すず
じゃあとりあえず帰ろ
新田真剣佑
新田真剣佑
うん



2人はそんな会話を交わして靴箱を出ていった









なに、あの女の子...?


好きな人いるのか聞くなんてそんなの...


そんなの好きだって言ってるようなもんじゃない...?


まっけんの言う気になる人って誰...?



























私は結局それから一人で帰るべく


昇降口から出た






すると




































平野紫耀
平野紫耀
...あ、あれ、奇遇だね?
あなた

紫耀?


私が歩きはじめると同時に


紫耀が私の後ろから声をかけてきた
平野紫耀
平野紫耀
今から帰り、だよね?
あなた

うん...そうだけど...

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ俺と帰らない?
あなた

いいよ、今日はなんかふられた気分だし

平野紫耀
平野紫耀
え?


まっけんに気になる人がいることを知って


なんだか本当にふられた気分になった





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