あ、今日空綺麗だな...
そんなことを考えながら廊下を歩いていると
健太郎くんの声が
廊下に幸い人はまばらだったから良かったけど
健太郎くんもこの学校では有名なイケメン先輩だ
私がそう言って健太郎くんの横をすり抜けて
廊下を歩いていこうとする
そう言って天使スマイルで私に微笑みかけてくる
これが普通の女子だったらきっといとも簡単に
落ちちゃってるんだろうな...
健太郎くんは私にそういうと
背を向けて走り出した
ちょっとは女子だってことを考えてくれても
いいものを...全然容赦しない
私と健太郎くんが着いた場所は
屋上だった
もう誰かいるの...?
私は恐る恐る健太郎くんの後ろから顔を出す
そこにいたのは
まっけん、遥亮くん、賢人くん、紫耀くん、流星くん、
大志くん、それから知らない子がひとり...
ちょっとシェアハウスメンバー揃いすぎじゃない!?
...やっぱそうなるよね
私は少しだけ期待した気持ちがしぼんでいくのを
感じた
流星とあなたが楽しそうに話し出すのを見て
紫耀は下を向いた _____
紫耀 side
同じクラスってだけであんなに仲良くなるものなの...?
俺が気にしすぎてるだけ...?
でも、なんでだろう
初めはちょっといいなって思ってただけだったのに
あなたちゃんが他の誰かと話してるの見ると
悔しくて嫌になる.....
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。