第96話

# 96
2,958
2020/04/26 08:00
きがついたら寝ていて


目が覚めると朝になっていた







今日...学校行きたくないな...


私はそう思ったけどふと視界に折りたたみ傘が


入ってきた




あ、そうだ...


あの子に...あれ返さないと...




私はそれを達成するためになんとか起き上がった


今日も...長い一日が始まる







































リビングに行くとみんなは慌ただしく


移動していた



私は急いでご飯を食べ終えると


まっけんがキッチンにいたけど


顔もみず何も言わずお皿をシンクにおいて


すぐに立ち去った




新田真剣佑
新田真剣佑
.......


































私が玄関に向かうと


そこには賢人くんと紫耀がいた
あなた

...2人とも、おはよう

まだ今日起きてから1度も話してなかったから


私はなんとなく話しかけた
山﨑賢人
山﨑賢人
ん?あぁ...あなた、
平野紫耀
平野紫耀
...あ、そうだ 俺用事あったんだよね...ごめん!先行くね!
山﨑賢人
山﨑賢人
え?おい!
紫耀はそう言って私には答えず


行ってしまった
山﨑賢人
山﨑賢人
なんなんだよあいつ...
あなた

...なんか、ごめんね

山﨑賢人
山﨑賢人
え?なんであなたが謝るんだよ
あなた

ううん、なんでもない

山﨑賢人
山﨑賢人
変な奴だな...まあいいや とりあえず行くぞ
あなた

うん...




もしかして...


私のこと避けてるのかな...?


いや、でもこれ1回だけだし、


本当に用事があったのかもしれないし...!




私はわざと気にしない振りをして


明るく振る舞おうと思った





























































学校に着くと


果耶がもういたのでそっちに行った
清原果耶
清原果耶
おはよ、って、賢人くんと来たの?
あなた

あ、うん、玄関でちょうど会って...

清原果耶
清原果耶
そっか、新田先輩に見られたらどうするの〜?笑
あなた

...そのこと、なんだけどね

清原果耶
清原果耶
うん?
あなた

...まっけんにちゃんと振られちゃった、かも

清原果耶
清原果耶
...え?
あなた

気持ちに応えることはできないって...言われた

清原果耶
清原果耶
.......
あなた

最近まっけんとも話せてなかったし...不安なことしか無かったし?自分のことどう思ってるかなんて...わかんなかったから...むしろ...うれし...

私がそう言いかけた瞬間


果耶が私を抱きしめた




あなた

清原果耶
清原果耶
そんなに強がってる場合じゃないでしょ...!?あなた、泣きたいなら泣いていいの、
あなた

.......

昨日あんなに泣いたのにな...


私は果耶の腕の中でまた泣いてしまった





果耶はずっと私の背中をさすってくれた




















































私と果耶はそこから


教室を飛び出して空き教室にはいった


ここなら誰も来ないし


サボっていたとしても見つかる心配はないから...




清原果耶
清原果耶
あなたと一緒にサボっちゃうなんて初めてじゃない?笑
あなた

そうかも笑

清原果耶
清原果耶
でも...今はこれがいいんじゃないかなって思う
あなた

だね、

私たちは並んで空を見上げていた




果耶がいてくれて...


私は助かったよ、ありがとう、果耶


























少しして果耶が


トイレに行くと言い出して私は


その場で待っていた




すると
















広瀬すず
広瀬すず
...あれ、誰かいる
私の背後から


知っている声が聞こえた



振り返るとそこにいたのは広瀬先輩だった
あなた

...広瀬先輩、

広瀬すず
広瀬すず
あなたちゃん...だったんだ
あなた

...はい

まっけんにしっかり振られたあとだと


不思議とライバル感覚は消え去っていた
広瀬すず
広瀬すず
今授業中だよ?こんな所にいていいの?
あなた

それは先輩も同じじゃないですか、

広瀬すず
広瀬すず
そうだった笑
そう言って広瀬先輩は私の隣に並んだ
広瀬すず
広瀬すず
...私さ、振られちゃったんだ、しっかり
あなた

...え

広瀬すず
広瀬すず
...しかも幼なじみの私にも今までずっと隠してたことを、最後に言い残して...
あなた

もしかして、許嫁のことですか...?

広瀬すず
広瀬すず
あなたちゃんも聞いてたんだ、そう、そのことだよ
あなた

...やっぱり、

広瀬すず
広瀬すず
私にも話してなかったの、そんなことは
...だけど、その時言ってたんだ
あなた

何をですか...?

広瀬すず
広瀬すず
許嫁がいること、あなたちゃんにだけは言いたくないって
あなた

.......

広瀬すず
広瀬すず
私、その時思ったよ?
やっぱりまっけんが気になってる人って...私なんかじゃなくて...
私はその言葉の続きを聞いたとき


嘘だと思った


そんなことあるわけないよ


私にだってまっけんは気持ちに応えることはできないって...


言ってたでしょ...?

プリ小説オーディオドラマ