第127話

#127
2,252
2020/07/22 08:00
成田凌
成田凌
このシェアハウス、出ることにしました
あなた

え...?

平野紫耀
平野紫耀
本気で言ってる...?
成田凌
成田凌
...うん
中川大志
中川大志
まじかよ...
新田真剣佑
新田真剣佑
なんで...出ることにしたんだ?
成田凌
成田凌
...僕、決めたんだ
横浜流星
横浜流星
何を?
成田凌
成田凌
家に帰るって...やっと、決心がついた
杉野遥亮
杉野遥亮
なるほどな...
山﨑賢人
山﨑賢人
何がなるほどなんだよ、遥亮
ここが凌の家なんじゃねえのかよ
坂口健太郎
坂口健太郎
違うよ、賢人
山﨑賢人
山﨑賢人
は...?
新田真剣佑
新田真剣佑
実は...凌は、家出してここに来てるんだ
横浜流星
横浜流星
家出?
平野紫耀
平野紫耀
なんで...家出...?
杉野遥亮
杉野遥亮
凌のご両親は...
成田凌
成田凌
...小さい時から僕に厳しかった
中川大志
中川大志
厳しい?
成田凌
成田凌
うん、すぐ怒鳴られたり暴力振るわれたり...
だから今すぐ家を出たかった
吉沢亮
吉沢亮
そんな...
成田凌
成田凌
今思えば...僕も、両親になんの相談もなくそんなことして悪いと思ってる
あなた

凌くん...

平野紫耀
平野紫耀
相談なんかする必要ないよ...!
成田凌
成田凌
でも...今の僕にはあの人たちしかいないんだってやっと分かったんだ
...今まではここに拾われてからお世話になりっぱなしで...僕はひとりじゃないって思ってた
新田真剣佑
新田真剣佑
...ひとりじゃない、
成田凌
成田凌
でも、そろそろちゃんと向き合わないといけないって思う もう...僕は両親のことを怖がりたくない
吉沢亮
吉沢亮
凌...
坂口健太郎
坂口健太郎
俺は応援してやりたいって思うよ
山﨑賢人
山﨑賢人
...危ない目には合うなよ、絶対
成田凌
成田凌
うん...!

凌くん...


ここから出て行っちゃうんだ...



あんまり喋ることが出来なかったし


もっと仲良くなりたかったな...








成田凌
成田凌
...あなたちゃん
するとみんなの輪から抜けてきた


凌くんが私の目の前にいた



あなた

なに?

成田凌
成田凌
僕、あなたちゃんのことが好きでした
あなた

え?

成田凌
成田凌
ごめん、突然こんなこと言って...
僕に勇気をくれたのはきっとあなたちゃんだと思う
あなた

そんな、

成田凌
成田凌
本当にありがとう
あなた

こちらこそ...ありがとう

成田凌
成田凌
...え
あなた

私も...凌くんのこと、大好きだよ

成田凌
成田凌
...!?
あなた

ご両親のこと...
もっと好きになれるといいね

成田凌
成田凌
...う、うん


本当に、凌くんいなくなっちゃうんだ...



そう思った時


みんなの輪から抜けてきた


大志くんが話しかけてきた


中川大志
中川大志
そこの2人!何話してるの?
成田凌
成田凌
え!?何って...
あなた

秘密!

成田凌
成田凌
え?
中川大志
中川大志
へえ〜...秘密、ね?笑
成田凌
成田凌
な、なんだよ、気にしないでいいから!
横浜流星
横浜流星
あなた!ちょっときて!

すると向こうから流星くんに呼ばれた


あなた

分かった!
...ちょっとごめん、行ってくる!

成田凌
成田凌
あ、うん...!



凌 side


なんで...もっと早く気持ちを打ち明けなかったんだろう


もし、もっと早く伝えていたら...


僕にもチャンスはあったのかな...?


あなたちゃんのこと...本当はほかの人たちに


任せようって決めてたけど


これじゃ諦めきれない...!












































月曜日



朝の光景はいつもと変わらず


朝ごはんを食べているみんなの姿が



しかし、凌くんの姿はない


昨日、さっそく家に帰ると言って


シェアハウスを出ていった




凌くんと...


あんまり話せなかったな...


もっとお互いのこと知るように


話しかけていけばよかったのかな...






やっぱり、誰かいなくなると寂しい





新田真剣佑
新田真剣佑
あれ、1人分食器足りないな...
杉野遥亮
杉野遥亮
それ、凌の分だろ


そんな会話もキッチンから聞こえてきた


学校で凌くんに会ったら...


自分から話しかけよう、そう決めた












































清原果耶
清原果耶
おはよう、あなた
学校に着くと果耶はもう来ていて


私に挨拶してくれた
あなた

おはよ、果耶

清原果耶
清原果耶
新田先輩のことだけど...
あなた

...うん

清原果耶
清原果耶
もう...考える必要ないからね
あなた

果耶...

清原果耶
清原果耶
私が代わりに怒ってそれで終わり、になんかしたくないのは分かるけど...
でも、もう新田先輩のことは忘れよう?あなたのことを好きでいてくれる人はもっとたくさんいるから
あなた

...うん、ありがとう

清原果耶
清原果耶
でもね、私実はまだ大志くんと話してなくて...
あなた

え、そうだったの?
てっきり話してるのかと思ってた...

清原果耶
清原果耶
だから今日...部活始まる前に声掛けてみようかなって
あなた

そっか...上手くいくといいね...!

清原果耶
清原果耶
うん、ありがと、あなたも...新しい恋、見つけようね?
あなた

うん...!



新しい恋、か...


私はなんだか少し晴れやかな気分で


席に着いた

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