凌くん...
ここから出て行っちゃうんだ...
あんまり喋ることが出来なかったし
もっと仲良くなりたかったな...
するとみんなの輪から抜けてきた
凌くんが私の目の前にいた
本当に、凌くんいなくなっちゃうんだ...
そう思った時
みんなの輪から抜けてきた
大志くんが話しかけてきた
すると向こうから流星くんに呼ばれた
凌 side
なんで...もっと早く気持ちを打ち明けなかったんだろう
もし、もっと早く伝えていたら...
僕にもチャンスはあったのかな...?
あなたちゃんのこと...本当はほかの人たちに
任せようって決めてたけど
これじゃ諦めきれない...!
月曜日
朝の光景はいつもと変わらず
朝ごはんを食べているみんなの姿が
しかし、凌くんの姿はない
昨日、さっそく家に帰ると言って
シェアハウスを出ていった
凌くんと...
あんまり話せなかったな...
もっとお互いのこと知るように
話しかけていけばよかったのかな...
やっぱり、誰かいなくなると寂しい
そんな会話もキッチンから聞こえてきた
学校で凌くんに会ったら...
自分から話しかけよう、そう決めた
学校に着くと果耶はもう来ていて
私に挨拶してくれた
新しい恋、か...
私はなんだか少し晴れやかな気分で
席に着いた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!