第101話

# 101
2,808
2020/05/08 08:00
昼休み
清原果耶
清原果耶
...それで、何があったの?
私たちは屋上に行かず教室でご飯を食べることにした
なんだか今は...


まっけんと顔を合わせたくなかったから
あなた

あのね、実は...まっけんも私のことが好きだってことがわかって...

清原果耶
清原果耶
え!?そうだったの!?
あなた

うん...でもね、シェアハウスしてる人達には言わないって決めてるの

清原果耶
清原果耶
そうなんだ...
あなた

けど今朝、紫耀にバレそうになって...

清原果耶
清原果耶
うん、
あなた

誤魔化したけど、もしかしたらバレてるかもしれなくて それを考えたからまっけんが...

清原果耶
清原果耶
うん?
あなた

これからは...一緒に行かないようにしようって...

清原果耶
清原果耶
...そっか
あなた

なんか、やっと両思いになれたって嬉しかったのに...バレちゃいけないのはなんで?って、別にまだ付き合ってるわけじゃ...

清原果耶
清原果耶
そうだよ、許嫁がどうとかって話はどうなったの?
あなた

うん、ホントにいるらしくて...だから、話をつけてから付き合うってことになって

清原果耶
清原果耶
そう...そこまでは誠意見られる気がするけどな...
あなた

私もそう思った、でも...なんで私たちの関係バラしたくないんだろう?

清原果耶
清原果耶
...ねえ、あなた
あなた

ん?

清原果耶
清原果耶
こんな事言うのはひどいかもしれないけど...
あなた

うん...?

清原果耶
清原果耶
私、まっけんとあなたは...合わないと思う
あなた

え...?

清原果耶
清原果耶
ごめん、本当に...こんなこと言いたくないんだけど...
あなた

うん...

清原果耶
清原果耶
でも、私前から思ってたよ
あなたがまっけんのこと好きなのはわかってる でも...辛そうなんだよね、好きでいるの
あなた

.......

清原果耶
清原果耶
だから、私はまっけんのこと好きでいるの...やめられるならやめた方がいいと思ってる
あなた

.......

清原果耶
清原果耶
強制してるわけじゃないし...でも、きっと諦めた方があなたのためになるよ



















































私は食べ終わったあと、


果耶を残して教室から出た


なんか...1人になりたかった


果耶に言われたこと、ちゃんと考えたかった


まっけんのことが好きな私は...


そんなに辛そうに見えるのかな...


















私は図書室に入った
あの傘を持って





























私は図書室の中をとりあえず歩いてみることにした


なんか...すぐに人に会いたいわけじゃなかった


あの子に傘は返すつもりでいたけど、







すると


千葉雄大
千葉雄大
あ、あなたちゃんだ
後ろから千葉先輩の声がした


私が振り返ると


そこには千葉先輩の姿が
あなた

千葉先輩...

千葉雄大
千葉雄大
図書室に入ってくのが見えてさ...
思わずついてきちゃった笑
あなた

そう...ですか

千葉雄大
千葉雄大
なんか...暗い顔してるけど...どうしたの?
あなた

...え?

千葉雄大
千葉雄大
あ、じゃあさ、家こない?今日こそ
あなた

...千葉先輩の家、ですか?

千葉雄大
千葉雄大
うん、手前まで行って終わっちゃったし...ね、行こうよ
あなた

.......

千葉雄大
千葉雄大
ね?今日空いてるよね?

なんだかその口調の千葉先輩が


昨日とは違う人に見えた




怖かった
あなた

...嫌です

千葉雄大
千葉雄大
え?
あなた

今日...空いてないので、すみま...

私が言い捨てて走り去ろうとしたその時


千葉先輩は私の腕を掴んでいた
あなた

...!

千葉雄大
千葉雄大
逃がさないよ?ここまで来て逃げるとか許されないから
あなた

...!!

千葉雄大
千葉雄大
今日は家に来てもらうって、もう約束したから
あなた

...してません

千葉雄大
千葉雄大
いやだからさ、もう逃げられないから
あなた

嫌です、やめてください...!

そう言って私が千葉先輩の手を振り払おうとしても


強い力で握られていて


私は逃げることが出来ない







どうしよう、誰か...!!!


そう思ったその時




























































誰か知らない男の子がそこにいた
磯村勇斗
磯村勇斗
やめなよ
その子はそう言いながら近づいてきて


千葉先輩の手を私から離した
あなた

...!

千葉雄大
千葉雄大
は?お前...誰だよ
磯村勇斗
磯村勇斗
俺のことなんかどうでもいいんだよ
千葉雄大
千葉雄大
何様だよ、お前
磯村勇斗
磯村勇斗
お前と同じ学年だけど
千葉雄大
千葉雄大
...!?
磯村勇斗
磯村勇斗
てか、早く行かないと見られてるよ?
千葉雄大
千葉雄大
...!


周りを見渡すと
図書室にいる人達のほとんどが


私たちのことを見ていた
千葉雄大
千葉雄大
...チッ
千葉先輩は小さく舌打ちして


私とその人の前からいなくなった



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