私は部屋に戻り片付けを始めた
今の部屋は誰にも見せられないぐらい
散らかっている
荷物が多すぎて整理が追いつかないよ...
コンコン
ん?誰だろう?
ガチャ
私がドアを開けるとそこにいたのは
なんと健太郎さんだった
私の横を通って部屋に入ってきた健太郎さんは
空いてる床に座った
健太郎さんは私に向かってわかりやすくすねた顔をした
やれないことも...ない、かな...
" デート " ...???
私がパニックになっていると
私を見た健太郎くんが吹き出した
そう言い残して健太郎くんは
私の部屋を出ていった
まるで嵐が通り過ぎたあとみたいな
デートって何...?
私の事好きなわけじゃないんだよね?
だってもし好きだったら...
いやないない、思い上がるな私、
私はそのあとまた片付けに戻ったけど
なかなか集中できなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。